【2024年4月】アルバニアのベラトでの夕方のツアーで、有名な「1000の窓」が眺められる地点へ行きました。
伝統的な家屋がなだらかなスロープに建ち並ぶ光景がここの特徴で、一軒につき3~5個ほど、均等で大き目の窓があるので、とにかく窓がたくさんあるのが目に留まるわけです。
けれど、その地区自体はそれほど大きくなく、窓の数はおそらく、1000はないでしょう。
数えていませんが。
多い、という意味の1000なのでしょうね。
この旧市街は川を隔てて二つに分かれていて、私達が立っていた側はイスラム教徒が多く、向こう側にはキリスト教徒が多いのだそうです。
私達がいた所には、モダンな橋がかかっていて、暗くなると、ライトアップされていましたが、もう少し先の方には、中世の橋も見えました
ここでいったん、ツアーは解散となり、自由時間となりました。
旧市街の坂を上ることもできましたが、暗くなってきたので辞めて、新市街の方へ。
川に沿った歩行者道を歩きました。
この道の片側には、レストランやカフェ、パブが並んでいます。
セルビアのベオグラードとか、ブルガリアのプロヴディフに似た雰囲気を感じました。
少し寒くなったこともあり、私達はカクテルを出すカフェに入りました。
ここで、モヒートを一杯ずつ飲んだのですが、これがとても美味しかったので驚いたほど。
甘さが丁度良かったですし、ミントの香りが効いていました。
そして、お値段は500レク(≒815円)とお手頃でした。
急にツーリズムが盛んになった所では、よく、法外な値段をチャージするものですが(クロアチアのドゥブロヴニクのように)、ここはまだその域に達していません。
お店の人の感じも良かったです。
そこから集合場所に戻る途中、1000の窓の旧市街に灯りが灯って、とても良い雰囲気でした。
そうそう、このイスラム教徒側の旧市街には、モスクが点々としているのですが、そのミナレットを見て、ツアー参加者のお婆さんがガイドに、「あれは教会のオベリスクなの?」と質問。
これまでモスクについて説明してきたガイドが、自分の説明が無に帰したことを悟り、「ミナレットです」と吐き捨てるように言って、その場を離れた、という場面がありました。
そもそも、「教会のオベリスク」ってーー?
私は夫の通訳を通して聞いたわけですが、もう、可笑しくて、それから数日、私達は「オベリスク」と言っては笑っていました。
でも、このお婆さん、83歳でしゃきっとしていて独立精神が旺盛。
シチリア島のカターニアから、息子とその妻と共に3人でツアーに参加していたのですが、全工程、しっかり歩き、ほとんど一人で行動。
ツアー参加者全体の中で、一番おしゃれだったのも、このお婆さんです。
オベリスクでは笑いましたが、その後私の中で、彼女のお株がどんどん上がって行ったのは確かです。