トロントの金融街を歩く

トロントの金融街を歩く

【2019年7月】カナダトロントでのウォーキングツアーの続きです。

なかなか素敵なアレン・ランバート・ガレリアから、地下道へ降りました

ビルが建てられる毎に、ビルとビルとが地下道で繋げられるのだそうです。

駅から雨にぬれず、夏は涼しいままオフィスに行けるという利点がある半面、地下道は、陸上の碁盤の目のような道路とは異なるため、迷子になることもあるとか。

カナダのトロントの金融街にあるノバスコシア銀行と高層ビル
真ん中がノバスコシア銀行

私達が地上に出た所には、新しい高層ビルに囲まれて、やや趣のある建物が。

これはノバスコシア銀行の建物で、建設を決めのがたまたま1929年の大恐慌の時に当たりましたが、断念せずに建て始め、1931年に完成したもので、中は「欧州に行かなきゃ見られないような豪華な」内装なのだそうです。

ガイドさんのその発言で、北米では欧州が特別視されていて、彼らにとっては、一度は行ってみたい遠い所なのだなあと感じました。

この辺りはロンドンで言うならシティーのような所で、銀行ばかり並んでいます。

カナダのトロントの旧市庁舎にある顔の彫刻
旧市庁舎に刻み込まれた顔

次に行ったのは、時間と予算を大幅に超過して1899年に出来上がったというオールド・シティー・ホール

ここでは、ハレークリシュナの人達がうるさかったので、ますますよく聞き取れなかったのですが、柱に刻み込まれている顔の一つがここを設計した建築家の顔で、周りのおどけた顔は当時の市議会議員たちだと言っていたようでした。

1966年まで市庁舎として使われた後、現在は裁判所が入っているそうです。

最後は、その隣の現在の市庁舎。

建物の前に大きな広場があるというのが重要なポイントなのだそうです。

カナダのトロントの新市庁舎にある壁絵
新市庁舎内にある理想都市を表した壁絵

建物内に、無数の釘でできた壁絵があり、その前でツアーが終了しました。

この壁絵は理想都市を表現しているという話でした。

ここで、いつものように、チップをあげたのですが、夫がその時に、「豊かな町なのに、路上にホームレスが多いのはなぜか」と尋ねたそうですが、「夏だから、外に寝ているのじゃないかしら」などと、まともな返答が得られなかったそうです。

実際、この町にはホームレスがとても多く、繁華街は美しくありません。

半面、夫がオンラインで読んだ情報だと、町の人の収入は多いのに、不動産は安く、一般に人々は裕福だとのことで、犯罪は少ないのだそうです。

カナダのトロントにある新市庁舎の外観のデザイン
コンペで選ばれたという新市庁舎の外観

ちょっと矛盾を感じました。

ちなみに、この日は7月1日で、カナダ・デーと呼ばれるカナダの建国記念日

1867年のこの日に、一つの連邦としてカナダが自治を始めたのだそうです。

というわけで、カナダはまだまだ若い152歳。

本当だったら、伝統的な民族衣装でも着たいところでしょうが、ないので、楓柄の赤いTシャツを着ている人をたくさん見かけました。