【2010年3月】この年のイースター休暇に、キューバを訪れました。
夜の9時過ぎに落ち着いたのは、首都ハバナにある、古くてけっこう豪華なホテル・フロリダの24号室です。
見上げるほど高い天井でした。
階下では生演奏で多くの人々がサルサを踊っている音が聞こえます。
本国で練習してきたツーリストが、明らかにそれと分かる売春婦と組んで。
コロニアル色が満載です。
夕食にチキンを食べた「ヨーロッパ」という近所のレストランも天井が高く、ツーリスト向けではありましたが、生演奏もあり雰囲気を盛り上げていました。
その数時間前、空港からタクシーでここまで来ました。
ちなみに、タクシーはフランス車でしたが、一般車には絵で見るような昔のアメ車がけっこうあり、ソ連車のラーダなどに混じって走っています。
道端で修理されている光景もありました。
とにかく日の光の下で見るのが楽しみです。
こういった時代錯誤の土地柄に沿った計らいなのか、パリからのエアフランスは30年前のジャンボ機みたいで、頭上のスクリーンしかなく、音も劣悪。
なので、10時間ほどのフライトが非常に長く感じました。
さらに着陸後、機内放送によると「No one is available for us (我々の到着に対応できる人がいません)」ということで、さらに30分ほど待たされました。
私達には、これも風土をあらわす一面か、と面白がる余裕があったのですが、後で考えたら、欧州でもありがちな話かもしれません。
入国管理では、まず中国人だと思われました。
日本人だと分かると、欧州連合(EU)の人には必要ないランディング・カードが必要なため、長い列の後ろに並びなおさせられ、ややいやな感じがしました。
けれど、そういうお硬いところで働いている人たちが頭に大きな造花をつけていたりするところが明るくて異国情緒がありました。
ちなみに、この時のレートは€1=1ペソ(外人用)で、物価はそ~れほど安くなさそうだという印象。
チキンとビールの夕食は15.75ペソでした。