閉まっていたリンリスゴー宮殿のことなど

閉まっていたリンリスゴー宮殿のことなど

【2021年6月】スコットランドのエディンバラ滞在中に来てくれた友達夫婦との小旅行、フォルカークの次に行ったのは、リンリスゴー宮殿です。

ここは悲劇の女王、メアリー・スチュアートの生誕の地として有名。

リンリスゴー宮殿の壁にあったプレート
宮殿の壁に、メアリー・スチュアートのプレート

数日前に訪れたホリールードハウス宮殿で、彼女について少し学び、興味が高まっていたので、ちょっと楽しみにしていました。

ところが、着いてみたら、なんと閉鎖中。

一部工事中の様子でした。

リンリスゴー宮殿は12世紀からの歴史を持ち、15~16世紀にはスコットランド王家の主要な居住地の一つだったそうで、その間にメアリー・スチュアートも生まれたわけですね。

1746年に火事に会い、かなりのダメージを受けたそうですが、今はスコットランドの歴史を学ぶ場として一般公開されているという話です。

公園から見たリンリスゴー宮殿
緑に囲まれたリンリスゴー宮殿

私達は残念ながら、雨の中、門の外から眺めておしまい。

ちょっと離れた所に公園があり、そこから建物を眺めはしましたが、これは中に入りたかったなあ。

その後、今度はアントニヌスの長城の片りんを求めてさまよいました。

友達が教えてくれるまで全く知らなかったのですが、アントニヌスの長城は、有名なハドリアヌスの長城ができた後の西暦140年代に作られた長城だそうです。

リンリスゴー宮殿の近所の公園にいた鳥たち
公園の鳥

私はハドリアヌスの長城について、てっきりローマ帝国がスコットランド進出を諦めて、防衛のために作ったものだと思っていたのですが、その後にアントニヌス帝が160キロ北のスコットランド域内に長城を築いたということは、ローマ帝国はまだスコットランドを諦めていなかったということなのでしょう。

どうせちょっとした石壁が残っているだけでしょうけれど、それを見ながら、古代に思いをはせるのも良いよなあ、と思っていたのですが、結局、アントニヌスの長城の遺跡は見つかりませんでした。

スコットランドのグラックネス城
雰囲気満点のブラックネス城

見られる場所もあるようですが、事前予習が足りなかったようで、次回の課題となりました。

という具合に、失敗続きの遠足となりましたが、たまたま行き当たったブラックネス城が良い雰囲気。

海に面したロケーションと、雨が降りしきる灰色のバックグラウンドのおかげで、何か凄みが感じられるお城でした。

15世紀半ばに砦として建てられたお城で、貴族の居城でもあり、牢獄でもあったようです。

フォース橋
麓から見上げたフォース橋

ここも事前に予約した人のみの入場だったので、中には入れませんでしたが、近くの丘に登って辺りを見回せました。

そこからエディンバラに戻る前に、前にも寄ったクイーンズフェリーへ。

フォース橋を真下から見上げました。

なかなかの迫力です。

フォース湾には、この橋のほかに2つ、新しめの橋があるのですが、やっぱりこの赤いフォース橋が一番、美しく、趣もあるなあと確認した次第です。