【2021年6月】1か月に及んだスコットランドのエディンバラ滞在中、いろいろ気づいたこと、意外だったことなど、これまで網羅できなかったことを書き留めておこうと思います。
滞在したのは、カールトン・ヒルのすぐ裏側のWellington Street にあるエアビーアンドビーでした。
市の中心部と言って良い位置でしたが、ここから旧市街の目抜き通り、ロイヤル・マイルに行くには、ずっと坂を上り続けなければなりませんでした。
エディンバラは坂道ばかりの町です。
ここで生まれたら、さぞかし足腰が強く育つでしょう。
やっと着いたロイヤル・マイルでは、閉鎖された土産物店が目立ち、開いている店も不満をため込んでいる様子でした。
というのも、あちらこちらの窓に「SNPは我々を見捨てた」と印刷された紙が貼られていたからです。
SNPとはスコットランドの与党、スコットランド国民党を意味します。
おそらく、コロナ渦でツーリストが激減する中、政府からの支援がないことに不満なのでしょう。
ただ、売っている物の内容がどこもほぼ同じで、お決まりのタータンチェックや、ハリスツイードの製品ばかり。
もう少し、工夫が要るのではないかと思いました。
道行く人は白人がほとんどでした。
あらゆる人種が雑多なロンドンとは大きく異なります。
特に赤毛の人が多かったのに気づきました。
意外と、中国人の若者も多かったですが、多分、留学生たちでしょう。
そのくせ、帰りのウーバーの運転手は、町の中ではほとんど見かけなかったイスラム教徒の人。
いったいどこから現れたのかと思いましたが、我々のエアビーの近所に住んでいるという話でした。
エディンバラの建物が暗い色で重々しい話はしましたが、町全体のイメージを厳しいものにしている物の一つは柵です。
敵意を感じるような尖った柵が張り巡らされているのが目立ちました。
ただ、私達がいた6月は花盛りで、柵からカラフルな花々が顔を覗かせていたため、印象が少し和らいでいましたが。
空気そのものが重苦しいわけではなく、どこでもよく風が吹く町で、空気はきれいな印象でした。
驚いたことの一つは、スコッチウイスキーの国なのに、酒類の販売時間が朝の10時から夜の10時までと限られていたことです。
夫が朝の散歩の途中で立ち寄ったスーパーで何度かワインの購入を試みて断られたので、調べたら、法律で決まっているそうです。
それから、カフェで砂糖がテーブルの上の置かれていなかったのも、小さい驚きでした。
砂糖は、給仕係の人に頼まないともらえませんでした。
それから、町の中で工事現場が多かったのも目に留まりました。
コロナ渦で落ち込んだ経済復興のためなのでしょう。
エアビーの近所のElm Row では、空港につながるトラムの建設が進行していました。
次回、訪れた時には、これに乗れるかな。
私達がいた6月は日が長く、割と天候にも恵まれたこともあり、エディンバラには基本的に好印象を持って帰ってきました。
きっと冬はまた別の顔をしていることでしょう。