【2022年12月】スペインのエストレマドゥーラ州の町、カセレスでの二日目は、みっちり観光に充てました。
まずはプラサ・マヨールに面した観光案内所へ。
私達があちらこちらで参加するウォーキングツアーがここにもあればいいな、と思ったのですが、残念ながら、あったのはスペイン語のみ。
カセレスはユネスコの世界遺産に指定されていますが、国際的にはそれほど知名度がないので、個人の外国人客はあまり来ないのかもしれません。
でも、観光案内所のお兄さんはとても熱心で、見るべき所を説明しながら、地図に印してくれた上、エストレマドゥーラ州を紹介する分厚い立派な冊子をくれました。
トイレの位置まで教えてくれたのはありがたかったです。
彼が薦めた順路に沿って歩くことにしました。
まずは、すでに何度かくぐった城壁の門、Arco de la Estrella をくぐって旧市街に入ります。
この門は18世紀のものだそうです。
脇に「ロミオとジュリエット」のバルコニーに似たバルコニーがある塔があります。
Torre de Bujaco という12世紀の塔で、ガイドブックには入れると書いてありましたが、この時には閉まっていました。
そのまま少し進むと、Plaza de Santa Maria という広場に出て、ここは歴史のある建物が取り囲んでいます。
目玉はサンタ・マリア大聖堂。
オーディオガイドが付いて、一人€5(740円ほど)でした。
ガイドは詳しすぎて、途中で諦めましたが。
ハイライトは、16世紀の主祭壇。
杉の木の細かい彫刻が見事です。
聖歌隊席も美しいのですが、これは20世紀に入ってからの物だそうです。
この町の守護聖人も龍退治で有名な聖ゲオルギオスなのだそうで、龍が描かれた壁絵も。
聖ゲオルギオスは、この間行ったバルセロナの守護聖人でもあったし、ジョージアやイングランドもそうですね。
手広くあちらこちらを守っている聖人のようです。
この大聖堂、もう一つのハイライトは、鐘楼に上れることです。
らせん階段を上った先から見えた景色は最高。
この日も良い天気で、見晴らしが良く、遠くにもやが漂っている光景も趣がありました。
大聖堂の外の角っこにブロンズ像が立っていて、目を引きます。
これはSan Pedro de Alcantara という16世紀の修道士だそうです。
足がてかてかに光っているので、触るとキレイになるとか、病気が治るとか謂れがあるのかと思いましたが、調べたら、信者が敬意を表してキスするのが習わしなのだと書いてありました。
古いのかと思ったら、そうでもなく、1954年の作。
ついでに、作者の自画像だというネット情報もあり、ちょっと興ざめしたことでした。