【2024年4月】アルバニアにはずっと前から行きたいと思っていました。
最初に行きたいと思った時、この国はまだ共産主義国で、当時、訪れた知人がいかにも手作りの手提げをお土産にくれたのが印象に残っています。
ただ、あの頃はツアーも少なかったし、「どうして、そんな貧しい国に行きたがるのか」と人に批判されたこともあり、先送りにした次第。
それから時間がたって、次に思い立ったのは、新型コロナの流行直前。
航空券も買ったのですが、コロナの事情が悪化したために断念したのでした。
というわけで、今回は三度目の正直。
私達は3月にイタリアに移り住んだので、これを機に、イタリアのツアーがどんなものかも体験したくて、ボスコロという会社の8日間ツアーに参加することにしました。
イタリアでは結構、名の知れたツアー会社のようです。
事前に、ナップサックや水筒(今はマイボトルというのかな)が送られてきました。
ホテルまでは自力で行く形で、集合場所はティラナのホテルでした。
ただ、ミラノの空港に係の人が控えていて、「何かあったら相談してください」と声をかけてきました。
そうそう、ミラノの空港ではチェックインの際、日本人団体の添乗員が、自分のツアーメンバーを、皆がイライラしている長い列に割り込ませるという嫌なことがあり、ちょっと言い合いに。
日本でしてはいけないことが、海外なら許されると思っているのでしょうか、こうした出来の悪い添乗員にはむしょうに腹が立ちます。
私が会社名を尋ねたら、目を泳がせて、「ど、どうもすみません、お先にどうぞ」ですって。
機上の人となってからは、何も問題なく、ウィーン乗り換えで首都のティラナへ。
空港で、我々の名前の入ったカードを掲げていたおばさんに会いました。
彼女の役目は、私達をタクシーに乗せることだけ。
夫が「アルバニアは人気のようですね」と話しかけると、彼女は「どうして、こんな所に来たいのかしら。お金が稼げるのは嬉しいけど、あまりにも急速に観光業が発展していて、行き過ぎの状態です」と言いました。
旅行の始まりに水を差された感じはしましたが、この彼女のひと言が、アルバニアの現状を表しているのが、後でよーく分かりました。
やっぱりもっと早く来るべきでした。
泊まったのは、世界的なチェーン・ホテルのHilton Garden Inn。
可もなく不可もなく。
空腹だったので、ホテルで美味しくもなんともないチキンなどを食べ、集合時間を待ちました。
午後7時半に会ったツアー・メンバーは案の定、年配の人がほとんどで、我々も入れて総勢、12人。
ツアーリーダーは、見栄えのしない大男でした。