【2024年4月】アルバニアのベラトで泊まったのは、Grand White City Hotel でした。
ベラトという名前は「白い町」という意味の言葉から来ているそうです。
確か、セルビアのベオグラードもそうでした。
ここの白い町は、昔の王様が白好きだったことからきているとのこと。
城、家、服、馬、馬車が全部白だったのだそうで、白いモスクもあったとか。
というわけで、ホテルの名前がホワイト・シティで、一応、四つ星なのですが、とんでもないホテルでした。
まず、ベラトの旧市街からかなり遠く離れた幹線道路の脇にあります。
ちょっと町に出て歩くこともできません。
一見、大きくて立派で、部屋も広く、新しいようなのですが、シャワーの施設、バスルームの設計がなっていなくて、使い勝手が悪かったです。
その上、新しいホテルに見せかけて、寝具やタオルは古いのです。
極めつけが朝食。
ソーセージと卵は食べられましたが、一番ひどいのはコーヒー。
夫が「黒い水」と呼ぶアメリカン・コーヒーがタンクに入っていたはずなのですが、私達が行った時にはなくなっていました。
ウエイターたちに、そのことを知らせたのですが、何の訓練も受けていないらしい若造たちがウロウロするばかり。
ようやく少しばかりのコーヒーをジャグに入れて持ってきましたが、熱々でなく、冷たいミルクと混ぜたら、「黒い水」が「灰色の水」に。
とても飲めた代物ではありませんでした。
この日のツアー客は我々に加えて、ほかのイタリア人ツアーもここに泊まっていて、イタリア人客をターゲットにしているらしいのが分かりましたが、イタリア人相手にこのコーヒーでは、ホテルの評判を落とすばかりでしょう。
急激に発展したこの国のツーリズムの悪い面が如実に表れていたホテルでした。
ちなみに、ホテルで食べたその前夜の夕食もガッカリ。
ガイド兼添乗員のジョルジョからラム肉だと予告されていたのに、ナスとライスが入ったピーマンというベジタリアン食。
夫がガイドに「ラムのはずじゃなかったのか」と言うと、「間違えたんだよ」と謝りもせず、かなり乱暴な言いようでした。
このガイド、もともとは考古学をやっている人だそうで、ガイドとしては物知りで優秀なのかもしれませんが、添乗員としては、ちょっとーー。
添乗員とガイドは別々の仕事で、簡単に兼ねられるものではないですよね。
その後慣れてきたら、この人の人柄が分かってきて、悪くないかな、と印象は好転したのでしたが。
ついでに、このホテルで、グラスで頼んだワインは奇妙な味で、これまた飲める代物ではありませんでした。