【2024年7月】南イタリアの島、イスキアから近所の島、プローチダに遠足に行った日、タクシー運転手のカルロが最初に連れて行ってくれたのが、映画「イル・ポスティーノ」のロケ地となったビーチでした。
「イル・ポスティーノ」は1994年のイタリア映画で、私はおろか、夫も見ていない映画だったので、感慨は薄かったのですが。
ここに行き着くまでの道の狭さには、驚愕。
ほぼ全部が一方通行で、実際、本当に壁と壁の隙間をすれすれで通り抜けた部分もありました。
プローチダ島はぐるっと周って4キロ。
そんな小さい島に住む人口は1万人強で、欧州でも人口密度の高い島としてはナンバー1なのだそうです。
だから、こうした町の家々の密集もあるわけですね。
行った先のビーチには特に目立った特徴はなかったので、やっぱりロケ地として価値のあるところなのでしょう。
夫によると、この映画の題名は知っているけれど、出ているコメディアンがあまり好きではないので、映画は見ていないとのこと。
それを聞いて、その時点では軽いコメディなのだろうと思ったわけでした。
あとで、実際にはもうちょっと深い中身のある映画だということを知るのでしたが。
プローチダ島の人にとっては、この映画のロケ地として選ばれたことが誇りのようで、その後も何度か、話に上りました。
このビーチに下っていく細道、片面は共同墓地でした。
島の住民が皆、眠っているのでしょう。
次に、ファラリョーニ・ディ・プローチダが見える見晴らし地点へ。
ファラリョーニというのは、ここからそれほど遠くないカプリ島にある独立して海から切り立っている岩のことで、これに似たのがプローチダにもあるということ。
カプリのよりは小粒で可愛らしいのですが。
ここからはお向かいにイスキア島のアラゴネーゼ城が見えました。
さらに進んで、ツーリストに一番人気だというビーチへ。
ここからは、ファラリョーニが反対側から見えました。
でもカルロは、人が多すぎるので、このビーチは好きではないとのことでした。
ちなみに、このカルロの家は、プローチダのタクシー・ライセンスの第1番だそうです。
船乗りで、神戸にも行ったことがあるという彼の父親が、陸に上がって最初にタクシー業を始めたという話でした。