【2025年4月】ロンドンから来た友達と北イタリアのパヴィアに行った日、大聖堂だけでは物足りなかったので、郊外のチェルトーザに向かいました。
閉館時間に間に合わないかも、と心配だったのですが、ぎりぎり入れました。
入ると正面に、どっしりとした白い教会が目の前に迫ってきます。
たくさんの彫像などの装飾が施されていて、豪華。
天井の高い内部も素晴らしい装飾が盛りだくさんです。
ただ、時間が迫っていたため、「修道士が集団を案内している最中だから、それについていきなさい」と指示されたので、ゆっくり見て回れなかったのは残念。
集団について、中庭の方に周りました。
チェルトーザは14世紀末に作られたカルトゥジオ会の修道院です。
カルトゥジオ会というのは、11世紀にフランスで生まれた厳格な隠遁生活を特徴とする修道院の一派だそうです。
カルトゥジオという日本語読みのイタリア語がチェルトーザ、というわけです。
日曜日と祝日以外は、人と接しない孤独な生活を送るのがカルトゥジオ会なのだそうです。
チェルトーザには一時は24人の修道士がいたそうですが、18世紀末にカルトゥジオ会は追放され、今はシトー会の修道士7人がここで暮らしているとのこと。
シトー会は、カルトゥジオ会よりもずっと開けていて、共同生活や労働を重んじる宗派なのだそうです。
それで、修道士が観光客の案内もしているわけですね。
広い質素な中庭に面して、修道士の住まいが並んでいる形でした。
修道士の案内が最初から聞ければよかったのですが、私たちはほとんど聞けなくて残念。
最後に、「ここの入場は無料ですが、メンテナンスに費用がかかるので、寄付をお願いします」と言っていました。
出口に別の修道士がかごを持って立っていたので、私たちは5ユーロを入れました。
かごには50ユーロ札や20ユーロ札も入っていましたが。
私たちがここを訪れるのは2度目でしたが、友達はもちろん、初めて。
急かされたのはなんでしたが、友達は「諦めずに来てみてよかった」と言っていました。