【2025年6月】ギリシャのクレタ島東部の町、アギオス・ニコラオスからは、Astra Tours という会社がグループ・ツアーを出しています。
旅行先でレンタカーをしない我々は、こうしたツアーを利用します。
この日は、ヴァイ・パーム・ビーチとトップルー修道院を訪れるツアーに乗りました。
朝、9時過ぎに、アギオス・ニコラオスの大聖堂前に7人乗りのジープが迎えに来ました。
運転手兼ガイドは、この町出身で26歳のジョージという青年。
お父さんはアルバニア人だそうです。
すでにイギリスのベイジングストークから来たという老夫婦が乗っていました。
イアンという男性は、陽気な田舎のおっちゃんで、始終ジョークを飛ばして飽きさせません。
こういう英国人っているよなあ、と懐かしく感じました。
さて、ジープはアギオス・ニコラオスの町を出た後、クレタ島で2番目に美しいと言われているVoulisma Beachの崖の上で停車。
確かに美しく、岩の形が絵になります。
私たちがいたのは、「マクラメ」という海の家付近だったのですが、ジョージが言うには、このマクラメは「ミコノスやサントリーニほど高い」のだそうです。
ここの少し先のリゾートホテルで、今度はドイツから来た母子をピックアップ。
お母さんはフィンランド人で長くドイツに住んでいる人。
家で犬の世話をしているお父さんを置いて、旅行しているそうです。
ここからさらに東に進んだところの見晴らし地点で、また停車。
ワイルドな海の景色で、鷲が飛んでいるのが見えました。
さらなるドライブの途中、今度は「ゴーストタウン」が見えました。
ジョージによると、リゾートを作りかけたものの、コロナ渦で資金難に陥り断念したのだそうです。
クレタ島東部は、交通が不便なので、開発が進まないという話でした。
クレタの観光産業が稼働するのは春の復活祭から10月末まで。
11月以降、人々は失職状態か、オリーブ農家で収穫の作業を手伝うことになるそうです。
政府が月€500(約87000円)支給するとのこと。
人々は、これを貰いながら、オリーブ農家で働いて現金収入を得るのが一般的という話でした。
けれど、オリーブの収穫は厳しい仕事で、「ヘルニアになる」とジョージ。
ちなみにギリシャの男性には兵役義務があり、ジョージによると、その間、月々なんと、たった€7ぽっちが支給されるそうです。
キプロスで兵役に就くことを選ぶこともでき、そうすると、支給額は€700だとのこと。
ただし、キプロスへの足代は、片道のみ支給されると言っていました。
ツアーに参加すると、こうしたトリビアが聞けるのが楽しいですね。