【2015年1月】ベトナムのミーソン遺跡には、首のないシバ像があります。
「なぜ首がないのでしょう」と日本語ガイドのハイさんが問いかけます。
こういう案内の仕方は上手だな、と思います。
おかげで首をひねって考えるし、答えを聞いたときの印象も強いからです。
で、このときはツアーの面々が「泥棒に持っていかれた」「イスラム教徒が壊した」などと口々に答えたのですが、正解がなかなか面白かったです。
シバ神は、ミーソンを作ったチャンパ王国の人々が最も深く信仰する神様なので、人々の敬愛を得るために、時の王様が、顔を自分に似せて作らせたのだそうです。
で、王様の代が変わると、また自分の顔に似せて作り、首を挿げ替えたのだそうです。
それを繰り返したために、首は落ちやすくなってたとのこと。
ちなみにシバ神は男女の両性具有なんだそうです。
「オカマじゃありませんよ」とハイさんが言っていました。