AI不信に陥った日

AI不信に陥った日

【2025年9月】フランスで最も美しい村の一つに数えられるペルージュで食事をした後、村歩きに興じます。

そもそもこの村は、12世紀に建てられた要塞の周りに発展したところ。

フランス、ペルージュの通り
要塞が発端の村、ペルージュの古い通り

名門サボイ家の領土に位置していながら、自治を保っていた町で、15世紀にはサボイ家との闘いに勝利したのだそうです。

町は栄華を誇り、織物業などが盛んだったとか。

鉄道や産業革命のあおりを受け、19世紀にはだんだんと衰退し、20世紀初めには一部、廃墟になっていたそうです。

そこで復興運動が盛り上がり、今の美しい村を維持しているとのこと。

この村の中に80人の住民がいるそうです。

今でも、修復作業は続いていると買ったパンフレットに書いてあります。

フランス、ペルージュからメクシミューへの道のりの途中にいた羊
帰り道、味のある羊たちに出会う

何しろ、小さい村で、前述の通り、火曜日のこの日は村は眠っている状態で、入って見学できるとことはほとんど閉まっていました。

しかもどんよりした天気です。

私はこういう古い建物が並ぶ村は大好きなので、何往復でもして写真を撮り続けられるのですが、夫は「全部、同じだ」と飽きた様子。

なので、鉄道駅のある町、メクシミューに戻ることにしました。

事前に人工知能(AI)で調べてあったところ、午後3時16分の列車があるというので、それに乗るつもりです。

フランス、メクシミューの目抜き通り
メクシミューは変哲のない田舎町

ペルージュの観光案内所の人は、このメクシミューでお茶をしたり、買い物をしたり・・と過ごし方を提案してくれたのですが、行ってみたら本当~にしがない田舎町

何年か前に行ったスコットランドのダンファームリンをさらに小粒にした感じの町でした。

角のパン屋で一休みした後、余裕をもって駅へ。

ところが!

プラットフォームに着いて初めて、3時16分の列車はなく、次の列車は4時16分だと判明。

どーっと疲れが増しました。

フランスの田舎町、メクシミューの草
あまりに暇なので、草を撮ってみた

行きについても、AIには、メクシミューからペルージュまでの歩きは15分だと嘘をつかれたのでした。

AIは本当に信用できません

特に日本語で尋ねると回答が鈍る気がします。

こんな田舎町で何をすればよいのか、途方にくれましたが、街はずれにカルフールがあったので、用もないのに行ってみました。

ぱっとしない田舎町ですが、人々はフレンドリーです。

フランスの田舎町、メクシミューの駅から見た景色
メクシミューのプラットフォームから

ただすれ違っただけのおじいさんが、なんとかかんとか言って(フランス語は皆目わかりません)笑いかけてきましたし。

というわけで、4時16分にちゃんと着た列車に乗って、リヨンに戻った次第です。