人口: 約26万人
市外局番: 045
ナンバープレート: VR
面積: 206.6平方km
イタリアの北部にあり、アルプス源流のアディジェ川が流れる世界遺産の町、ヴェローナ。
シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台として広く知られており、そのイメージに違うことなくロマンチックな雰囲気が漂います。
普段は落ち着いた町ですが、夏になるとアレーナで行われる野外オペラの鑑賞にたくさんの人が訪れ、賑わいます。
旅行の目的に合わせて、町を訪れる時期を調整するのがヴェローナを楽しむコツの一つです。
長い歴史を持つこの街には、歴史的建造物や中世の街並みなど見どころがたくさん。
また、古くから商業・文化の中心地として栄えていたので、ショッピングも存分に楽しむことができます。
ロミオとジュリエットの情熱的な愛を肌に感じながら、ヴェローナの2000年の歴史を堪能するのはいかがでしょうか。
ヴェローナの町の中心に位置し、町のシンボルとして知られる世界で三番目に大きな古代ローマの円形競技場です。
約2000年前に建てられたもので、収容人数は2万人に上り、はるか昔に造られたとは思えないほどの素晴らしい音響を誇ります。
ヴェローナで最も有名な野外オペラ祭「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭(Arena di Verona Opera Festival)」は毎年夏に行われています。
野外とは思えないほどの豪華なセットで繰り広げられるオペラ劇は、まさに必見です。
ヴェローナの見どころとして見逃せないのが、ジュリエットのモデルとなったカプレーティ家の娘が住んだと言われる「ジュリエッタの家」です。
中に入ることも可能で、毎日多くの観光客で賑わいます。
門をくぐり、中庭に向かうとジュリエッタの銅像があり、この像の胸を触ると恋の望みが叶うとか。
ジュリエッタの家からほど近い所に広がるのは、壁一面にフラスコ画が描かれたエルベ広場。
中世の建物に囲まれた広場は人気の観光スポットで、活気あふれる市場が開かれるほか、カフェなどもたくさんあります。
また、その中でもひときわ目立つランベルティの塔には上ることができ、ヴェローナの街の美しさを高い所から堪能することができます。
川のほとりに立つカステル・ヴェッキオ(古い城)とスカリジェロ橋は14世紀、ヴェローナの領主であったスカラ家が建てました。
城とはいえ、川から街への敵の侵入を防ぐ意味合いが強く、要塞としての役割が大きかったようです。
7つの塔からできているエリアと、領主の居住に使用されていた部分の二つにエリアが分かれています。
現在は美術館になっており、ヴェローナを含むヴェネト州全般で活躍した芸術家たちの、中世から18世紀までの作品が展示されています。
ヴェローナの気候は、イタリア北部の内陸部に一般的な、夏は暑く、冬は寒く湿度の高い気候です。
町の北西に位置するガラダ湖の影響を受け、基本的に1年を通し湿度は高めと考えて良いでしょう。
その影響により、冬には時折夕方から朝にかけて霧が発生する場合もあります。
紀元前89年、交通の要衝にあったヴェローナは古代ローマの植民地となり、発展していきました。
13世紀になると、ヴェローナの街はローマ教皇派と神聖ローマ皇帝派の二つの陣営に分かれ、激しく争うようになります。
この時代が、シェイクスピアの描いた「ロミオとジュリエット」の悲劇を生む背景となったのです。
やがて街を二分にしていた抗争は、スカラ家の台頭により終止符が打たれ、彼らの統治の下、ヴェローナは最盛期を迎えます。
前述したエルベ広場やアレーナ・ディ・ヴェローナを含む歴史的建造物はこの時代に築かれ、今も街の景観として残されています。
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