古代マケドニアからローマ、キリスト教へと続く歴史都市

フィリピはギリシャ北部にある重要な考古学遺跡で、現在のカヴァラ近郊、東マケドニア・トラキア地方に位置しています。古代から交通と交易の要地として栄え、マケドニア王国、ローマ帝国、そして初期キリスト教の歴史を伝える町です。

町は紀元前356年、アレクサンドロス大王の父であるマケドニア王フィリッポス2世によって整備されました。周辺の金鉱と主要な交通路を支配するため、要塞都市として発展しました。

ローマ時代にはさらに有名になります。紀元前42年、ここでフィリピの戦いが行われ、オクタウィアヌスとマルクス・アントニウスの軍がブルートゥスとカッシウスを破りました。この戦いはローマ共和政の終焉につながる重要な出来事でした。

また、フィリピはキリスト教史においても重要です。紀元1世紀、聖パウロがヨーロッパでも最も早い時期のキリスト教共同体のひとつを築き、その後「フィリピの信徒への手紙」を書きました。

見どころ

広い考古学遺跡には、さまざまな時代の建造物が残されています。

古代劇場はフィリッポス2世の時代に造られ、その後ローマ人によって拡張されました。保存状態がよく、現在も夏の音楽祭などで使用されています。

遺跡の中心にはローマ時代のフォルム、公衆浴場、公共建築、古代の道路跡などがあります。

特に印象的なのが、5~6世紀に建てられた大規模な初期キリスト教のバシリカです。これらの建物は、フィリピがキリスト教初期の重要な都市だったことを示しています。

遺跡の外には、使徒言行録でヨーロッパ最初のキリスト教徒とされるリディアの洗礼にゆかりのある場所があります。

数時間かけて遺跡を巡ると、マケドニアの町がローマ都市となり、さらにキリスト教の重要な中心地へと変化していった歴史を感じることができます。

ベストシーズン

春と秋は気候が穏やかで、広い遺跡を歩くのに最適です。夏は特に昼頃に気温が高くなるため、暑さへの備えが必要です。

記事

フィリピ遺跡

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