人口: 約408万人

面積: 19.345平方km

行政区: 5県

イタリアプーリア州は、イタリア半島を長靴に喩えるなら、「かかと」とその上部の部分に位置します。

アドリア海とイオニア海という二つの海にかこまれ、国内の州としては最も長く美しい海岸線を持っています。

イタリアでは珍しく山岳地帯が殆ど無い州で、平野部が州土の5割を占めます。

アドリア海を隔てた対岸の大陸を少し南下するとギリシャが広がっており、そのため古代ギリシャとの接点が深い場所として知られています。

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プーリア州の観光名所

いつの時代も老若男女問わず人気のイタリアですが、なかでも最近注目されているのがこのプーリア州。

美しい海に恵まれた地形から、シチリア島やアマルフィ海岸につづく一大リゾート地になるのではと近年人気を集めています。

また国内第1位の生産量を誇るオリーブ、オリーブオイルは、量だけでなく質も高いことで知られ、ぜひその味を試したいところ。

アルベロベッロ

プーリア州の中で最も有名なのが、白壁にとんがり屋根の小屋が立ち並ぶアルベロベッロ

トゥルッリと呼ばれるこの建物は現在でも1500軒もの数が保存されており、世界遺産にも指定されています。

その景観はまるでおとぎ話の世界のように可愛らしく、写真の撮り甲斐があります。

トゥルッリを現役で利用しているホテルやレストラン、土産物屋がたくさん並ぶほか、トゥルッリを教会に仕立てたサンタントニオ教会も見所です。

バーリ

プーリア州のちょうど真ん中付近に位置する州都バーリには、国際線が乗り入れている空港があり、プーリア州の玄関口と言えるでしょう。

ノルマン人によって征服された11世紀ごろに全盛期を迎えたプーリア・ロマネスクと呼ばれる建築様式が多く見られます。

巡礼者が後を絶たない守護聖人の聖ニコラを祀るサン・二コラ教会、美しいバラ窓が見られるカテドラーレなどがその代表です。

また近代になってからの工業の成長も著しく、そのせいか治安面での評判は今ひとつなので要注意です。

レッチェ

南のフィレンツェとも称されるレッチェは、美しいバロック建築がたくさん見られるエレガントな街。

17世紀に大きく発達したレッチェのイタリアバロック建築は、サンタ・クローチェ聖堂やサン・マッテオ教会をはじめとした多くの傑作を残しています。

レッチェ市街は内陸部にありますが、紺碧の海が広がるアドリア海やイオニア海とも近いため、夏場は欧州各国のツーリストが集まる人気のバカンス地です。

オストゥーニ

プーリア州の見所は海辺ばかりではありません。

内陸の丘に白い家が群がる中世の街、オストゥーニも是非、訪れたいところ。

大聖堂や司教の宮殿、地元の名士たちの館など、見るべき物も多いですが、ここでは勝手気ままに歩いて迷子になりましょう。

丘の頂上からは辺りに広がるオリーブ畑が見渡せ、その向こうには輝く青い海も一望できます。

プーリア州の気候

プーリア州の大半を占める平野部と海岸部は典型的な地中海気候で、夏季は雨が少なく気温が高く、冬季は多雨で強い風が吹きます。

ただしプーリアとひとくちに言っても、地域によって違いはあるので注意が必要です。

たとえば、上で紹介したバーリは、イタリアでも最も降水量が少ない地方の一つですが、一方で大西洋側から吹き付ける西風のため湿気は多いとされています。

訪れる場所に最適な服装や準備をするためにも、事前にインターネットで天気を調べておくと良いでしょう。

プーリア州の歴史

プーリア州はイタリアの中でも考古遺跡が多いのが特徴です。

最初にプーリアの地に定住したのはイリュリア人で、その後紀元前8世紀には古代ギリシャ人が現在のターラントやサレント地方に移り住んだと考えられています。

現在、ターラント国立考古博物館に保存されるアプリア式陶器などは移住してきたギリシャ人によって生み出されたのです。

その後ローマ時代と中世初期にかけてローマ人、ゴート人、ついでランゴバルド人といった東方、或いは南方アラブ勢力からの影響を受けていきます。

そして11世紀、この地にとって重要な意味を残すノルマン人による征服が始まり、その後、現代に残る様々な建築様式の建物が次々に造られました。

独自の政治的な力を持つことなく歩んできたプーリア州ですが、近代に入り、農業基盤の設備などが進んだことでイタリアを代表する農業地域として発展しています。

乗り物

ナルドの夜

[2017年10月]その日の晩は、南イタリア、プーリア州のサレント地方…