【2022年1月】ポルトガルのポルト滞在を始めてすぐの頃、観光案内所の人が「これだけは外してはいけないスポット」に挙げたサン・フランシスコ教会を訪れました。
旧市街の川沿いから少し入ったRua do Infante D. Henrique という通りにあります。
入場料はパンフレット付きで、二人で€17(2400円ほど)。
1996年にユネスコの世界遺産になった教会で、13世紀からの歴史があります。
メインの教会は、あっと驚く煌びやかさ。
ところが、ここは写真撮影が厳禁。
なので、もらったパンフレットの写真を載せます。
ごてごてした装飾過多な空間の様子が伝わるでしょうか。
それぞれ謂れのあるチャペルが身廊をぐるっと囲んでいるのですが、中で目を引いたのは、伝道師の苦難を描いたチャペル。
1776年に作られた飾壁で、見学者の目線にあるパネルには、フランシスコ会の修道士がモロッコで受けた苦難を描かれているそうです。
ポルトガルの人々は、モロッコでの受難に非常に強い印象を持っているとパンフレットに書かれています。
でも私の関心を引いたのは、その上の方のパネル。
こちらは、長崎でのフランシスコ会修道士の受難を描いているのです。
映画にもなった遠藤周作の小説「沈黙」の世界そのものです。
私は映画は見ていないのですが、小説は読みました。
クリスチャンでない私が読んでも、ずっしり重たいストーリーで、忘れられません。
確かに、あの宣教師たちは、ポルトガル人でした。
キリスト教の重要な歴史の一端として、この神々しい教会に刻まれているわけです。
これは撮らないわけにはいかないと思い、携帯でこっそり撮った写真を載せます。
敷地内には、このメインの教会のほかに「Church and Sacristy of the Third Order」という18世紀末の教会があり、こちらは写真が撮れました。
それから、教会のお宝を展示した博物館を見て、カタコンベへ。
カタコンベは整然とした美しい空間で、番号付きで棺が並んでいました。
こちらは1746年に作られたもので、修道士たちの遺体が埋葬されているそうです。