【2024年1月】泊まっていたイタリア、シチリア島のパレルモのエアビーアンドビーで、ビスケットと地元の発泡酒のささやかな年明けを迎えました。
外は大騒ぎで、私が苦手な爆弾が落ちたかのような音の爆竹がガンガン。
眠れないな、と覚悟したのでしたが、意外と早く静まりました。
翌日はお昼まで静かに過ごし、午後1時に予約していたレストランに歩いて向かいました。
お正月なので、少しばかりおめかしして。
行ってみたら、おめかしした甲斐のあるちょっと気取ったレストランでした。
Lo Scudiero という名前です。
細長い造りで、私達からは見えない奥にも別の部屋があるようでした。
テーブルには白いテーブルクロスがかかっていて、ウエイターたちもきちっとしています。
お客さんの年齢層も高いようでした。
ここではまず、前菜にボッタルガ。
塊で出てきて、トーストと共に食べました。
かなり強烈な味で、ボッタルガ好きの私は大喜び。
久しぶりだったし。
夫は無難にシーフード・サラダにしていました。
メインには、「今日の魚」からスズキを選んで焼いてもらいました。
ちゃんとお皿に取り分けてくれました。
これは軽かったし、味も良く、身がしっかり引きしまっていました。
夫はシーフード・リングイーネ。
美味しかったそうですが、彼にはちょっと量が足りなかったようです。
デザートは、回って来たワゴンから、いちごケーキ。
といっても、いわゆるショートケーキからは程遠く、ずっしり重かったです。
夫はシチリアの代表的なお菓子のカッサータ。
極度に甘い代物ではありますが、美味しかったと言っていました。
以上にコーヒーと地元の白ワインを含め、お会計は€145(約24000円)。
お高めですが、その価値があったと思います。
お正月ですし、前日がっかりしたので、そのリベンジでもありましたし。
お客さん模様がまた、面白かったです。
私の後ろのテーブルには、イタリア人の男性がスコットランド人の彼女を自分の両親に紹介している図の4人。
彼女はイタリア語が分からないのに、彼氏である男は会話を殆ど訳していなかったです。
このカップル、続かないかも。
お向かいのテーブルには弁護士とその奥さんの老夫婦。
なぜ弁護士と分かったかというと、奥さんがウエイターに対し、自分の夫について言う時に「夫は・・」と言わず、「弁護士は・・」という言い方をしていたのです。
そういう古い習慣があるのだそうです。
もっとも、職業によるのでしょうけれど。