【2023年8月】リカヴィトスの丘から見渡したギリシャのアテネの町は、この上なく雑然としていました。
私は、例えばイタリアのモディカのような、古い家々が折り重なるように建て込んだ町が大好きなのですが、ここのは行き過ぎ。
その規模の大きさにも圧倒されました。
ものすごい数の人口が住んでいるに違いありません(と思って調べたら、65万人程度だそう。大したことないですね)。
リカヴィトスの丘へは、シンタグマ駅から一つ先のエバンゲリモス駅から歩いてケーブルカーの乗り場へ。
ケーブルカー乗り場までの道のりが思ったより長く、しかも階段や坂を上らなければならず、暑い中、大変。
ようやく行きついた乗り場には冷房が入っていて、ほーっと一息つけました。
このケーブルカー(一人往復€10)、乗ってみて驚いたのですが、ずーっとトンネルの中。
つまり景色が何も見えないのです。
こういうのは初めてです。
リカヴィトスの丘は、アテネ市内で最も高い所に位置します。
ここから遠くにアクロポリスも見えました。
この建て込み方、きっとアテネの人の人と人との距離感に起因するのだろうと思います。
文字通り、肩を寄せ合って生活しないと不安なのかもしれません。
およそ美しい町とは言えませんが、上からこれを眺めるのは面白い経験でした。
と、ここまで書いて、何年か前にスカイツリーから眺めた東京を思い出しました。
東京の方がはるかにごみごみしていますね。
人間の数も比べ物にならないほど多いし。
リカヴィトスの丘の上には、ゲオルギオス聖堂というギリシャ教会があります。
残念ながら、中は写真不可でした。
銀に包まれたイコンがいくつか見られ、きっと由緒ある宝物なのだろうと思いましたが、謂れなどは分からず仕舞い。
それから、おしゃれなカフェもありましたが、割高だという評判なので、寄らずに降りてきました。