エメンタールチーズはヒップポップがお好き

【2019年3月】チーズの王様とも呼ばれるスイスのエメンタールチーズは意外にも、ヒップポップを好むーースイスの首都ベルン北東部のエメンタール地方の町、ブルクドルフで実施された実験で明らかになった。チーズにも音楽を聴く感性があるようだ。

この実験はベルン大学と獣医のベアト・ヴァンプフラー氏が共同で実施したもので、プロジェクト名は「音楽に包まれたチーズ:料理芸術の実験」。8ヶ月に渡って途切れることなく、チーズにモーツァルトのクラシック音楽、レッド・ツェッペリンのロック音楽などを含む9種類の音楽や音を「聞かせた」。

その結果、米国のヒップポップ・グループ、ア・トライブ・コールド・クエストの「We Got (the Jazz)」を聞かせたチーズが、味、香りとも最もフルーティーな仕上がりになったという。ヴァンプフラー氏は「バクテリアが良く作用し、他の音や音楽を聞かせたチーズとは全く異なる味わいとなった」と述べた。

科学的に説明するのは困難、と科学者らは頭を抱えている。考えられるのは、ある種の振動数がチーズの熟成に影響を与える可能性があるということだ。胎教に良い、頭が良くなるなどの効果があると言われるモーツァルトも、チーズ相手ではヒップポップに太刀打ちできなかった模様だ。

原文はこちらです。