カラスは計画性を持って行動するーースウェーデンの実験結果で証明

【2017年7月】古くから「神意を伝える」とか「吉兆を告げる」などと言われるカラスだが、実は計画性を持って行動できる鳥であることが、スウェーデンの科学者の実験結果で明らかになった。科学者らは、5羽のオオガラスに、道具を使って物品を交換するという自然界では行わない行動を覚えさせ、実験を遂行。例えば、まず、箱から出ている管に、小石を落とすと餌が与えられ、木片やプラスチックを落としても餌は出てこないことを学ばせた。次に小石や木片などが並んだお盆から一つを選ばせた後、数時間後に管のある箱を与えると、カラスは間違いなく小石を選び、将来、与えられる箱に落とす準備をしたという。

また、カラスの目の前に餌を置いても、将来、より良い餌が与えられることを知ると、すぐに目の前の餌に飛びつかず、待ちの体勢を取ったという。

これまでは、こういった能力を持つ動物は人間と、チンパンジーやゴリラなどの大型類人猿のみだと考えられてきた。カラスに予知能力があるというのは、あながち迷信ではないことが科学的に証明されようとしている。

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