【2014年4月】イエス・キリストは腕を水平にした十字架ではなく、Y字型の処刑具で磔にされた可能性が高い--イタリアのトリノにある、キリストが磔にされて死亡した直後に遺体を包んだとされる「トリノの聖骸布」を調査している研究者が有力科学誌「ニュー・サイエンティスト」に発表した。
この聖骸布は縦4m30cm余り、横1m余りの亜麻布で、真偽両論あるものの、キリスト教の世界では信仰に欠かせない道具の一つとされる。
英リバブール・ジョン・ムーア大学のマッテオ・ボッリーニ研究員と伊パヴィア大学のルイジ・ガラシェーリ研究員は、聖骸布に残っている血痕のパターンと、腕に血が流れる様子を比較した結果、腕が頭より高く固定されていたとの結論に達した。
Y字型の処刑具は十字架よりさらに苦痛が激しいとされる。
キリストが十字型の処刑具に磔にされている図は何世紀にも渡って描かれてきたが、ボッリーニ研究員は「Y字型に描くべきだ。
この形に磔されると、呼吸も困難になる」と話している。
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