【2019年12月】パリで泊まっていたホテルから少し歩いたところに高架線があって、そこを歩ける様子だったので、行ってみることにしました。
ガイドブックによると、プロムナード・プランテと呼ばれる公園で、1993年に公開されたものだそうです。
もともとは、パリのバスティーユ駅と、42キロほど南西にある町ヴェルヌイ・レトンを結ぶ鉄道の線路だったところで、1969年12月に廃線となりました。
バスティーユ駅そのものは、1984年、オペラ・バスティーユを建てるために取り壊されたとのこと。
その時あたりから、高架線を公園にする企画が持ち上がり、実行されたようです。
高さが建物の4階ぐらいの位置にあるため、高い目線で町を見渡せるのが面白かったです。
日曜日のこの日、ジョギングする人が大勢いたほか、犬の散歩をする姿も。
私達が歩いたのは、全長4.5キロのうちのごく一部ですが、途中で竹のトンネルがあったり、花壇があったりとよく整備されている様子でした。
冬でしたので、ほとんど色はありませんでしたが、春になれば、カラフルな散歩道になるのでしょう。
ガイドブックによると、「ビフォア・サンセット」というロマンチックな映画の中でも使われたとのこと。
その映画は見ていないのですが、高い位置にあることが非現実的な感覚を呼び、ロマンチックな気分にもなれそうです。
ただ、ジョギングする人にぶつからないように気を付けなければなりませんけど。
高架線を公園にした世界最初の例だと書いてありますが、数年前にロンドンで歩いた散歩道も鉄道の跡地を利用したもので、一部は高架線になっていたと記憶しています。
その時、ロンドンのは1984年の公開だと学んだのでしたが。
このプロムナード、途中まで行って引き返したのは、そろそろランチの時間になったからです。
この日は肉屋がレストランになっている予約のできない店に行くと決めていたのでした。
地上に下りてみると、散歩道の高架線下は、おしゃれな店が並んでいるのが見えました。
余裕がなかったので、覗けませんでしたが。
目指したレストランに近づくにつれて、活気が感じられてきました。
というのも、レストランはマルシェ・アリーグルという食品市場の通りにあったのでした。
前日の小粒で上品な市場とは大違いで、こちらはアラブ系の人などエスニックな人々も多い地に足が着いたタイプの市場。
特に売り手は、エスニックな人達が多かったです。
本当にフランス人は市場好き。
大混雑の中をかき分けて前進した次第です。