【2016年12月】ボゴタの黄金博物館は、コロンビアでも一番の見どころです。
何せ、主に金で作られたモノが55000点も保管されているそうです。
展示されているのはそのごく一部らしいですが、とにかく圧倒される数です。
ちなみに、金価格は現在、1トロイオンス(約31g)がおよそ1200ドル。
この博物館自体、いったいいくらの価値があるのでしょう、途方にくれます。
とは言っても、あまりにたくさんあって、見ていたらだんだん感覚がマヒしてきたというのが実情です。
私達のガイドのアンディによると、コロンビアはとにかく金が豊富だったそうで、後から来たずるいスペイン人が、金と鏡を交換していたのだそうです。
豊富とはいえ、シャーマンなど、原住民社会で権力を持っていた人々が宗教的な意味合いを持って身に着けていたようです。
いろいろな形の金の細工をどう身に着けていたか、人の影を背景に置いて示した展示がありました。
ボゴタから北60キロほどのところに、円に近い形のグアタビータ湖があり、原住民たちは、ここに黄金を投げ入れる儀式を行っていたとのこと。
その儀式のときのおまじないの声を再現した暗い部屋(写真↑)が幻想的で一番面白かったです。
有名なエルドラド伝説というのは、この湖のことを指すのだとか。
国として原住民の金の物品を保管し始めたのは1930年代のこと。
ある正直者が、金の容器を見つけて届け出たのが最初だそうです。
私は博物館内の売店で、人の形をしたペンダントを買いました。
残念ながら、純金ではありません。
銀にメッキしたものです。
一応、保証書のようなものが付いてきて、それによると、買ったペンダントは、コロンビアの国の中央部にあるトリマという地域で発見された物の復元なのだそうです。
アンディによると、今でも金は採れるとのこと。
でも、金細工の店はほとんど見ませんでした。