【2024年7月】南イタリアの島、イスキア島は、実は温泉地です。
なんでも、少なくとも103の温泉源があるとか。
14世紀、真ん中にあるエポメオ山が噴火して、アラゴネーゼ城が栄えたという話があったぐらいですから、火山島なのですね。
なので、温泉施設もたくさんあるのですが、その中で一番大きくて評判の良い「ポセイドン」へ行くことにしました。
温泉施設でホリデー中の時間を過ごす、というちょっと贅沢な遊び方を覚えたのは、前年の春、北西イタリアのヴァッレ・ダオスタ州でのこと。
案外、楽しかったので、今回は迷わず、「ポセイドン」でほぼ一日を過ごすことにしたのです。
行ってみたら、ビーチに面した広大な敷地によく手入れされた庭が広がっていて、その中に点々と温度の異なるプールがあるところでした。
ここで一日過ごして、一人€43(6900円ほど)というのはリーズナブルな気がしました。
私達が入った午前10時ごろは、まだ人もまばら。
朝ごはんがまだだったので、入口近くのカフェで、夫と一つのクロワッサンをシェアしました。
というのも、この地方のクロワッサンが巨大なのです。
そして、屋内プールのある建物内で、タオル(€5)と更衣室(€10)を借り、海水帽を買いました。
ちなみに、後でタオルと更衣室のカギを返した時に、半額、返してくれました。
プールに入る時に帽子をかぶるのは決まりです。
もらったパンフレットに、「まずは海水で身体をほぐして」と書いてあったので、その通り、海水プールに入りました。
ただ、この日は天気予報は芳しくなく、雲行きが怪しくなってきたので、すぐに屋内に戻りました。
雨が降り出し、人々が続々と屋内へ。
ガラガラだったデッキチェアが満員になりました。
屋内には、30度のプール、32度の打たせ湯、40度のお風呂、15度の水たまりが。
40度のお風呂には長居せず、3分浸かったら、すぐに15度の方へ移動せよ、と書いてありましたが、日本の温泉に慣れている私は、何しろ40度のお風呂が気持ちよく、時間を忘れて、ここにずっと浸かっていました。
それでちょっと湯あたり気味に。
このホリデー中、私は脚が故障していて、痛みに悩まされていたので、夫が、効くかと思って、施設内のマッサージを予約してくれました。
筋肉ほぐしマッサージ(Muscle Relaxing Massage)という名前で、25分間で€45でした。
何やら暖かいオイルを垂らして軽くもまれました。
事前に夫が私の脚の状況を熱心に説明してくれたのですが、ほとんど無視されて、お腹や背中ばかりもまれた感じです。
マッサージって私はあんまり好きではないのですが(台湾や韓国では辛い目に遭いました)、やっぱり効果はないなと思った次第。
ところで、この日の悪天候は、予報以上で、マッサージに入る前、雷を伴う暴風雨となりました。
ガラス窓から雨が吹き込む勢いだったのですが、マッサージが終わった後は上がっていて、屋外のお風呂をいくつか試して遊びました。
ただ、丘の斜面に庭が広がっている中にお風呂があるため、階段を上り下りしなくてはならず、この日の私には厳しいものがありました。
それで全部は回れなかったのが残念。
それと、暴風雨の後だったので、ビーチにも行けず仕舞いでした。
お風呂を巡るのも、かなり体力がいるのですよね。
のんびりくつろぐのが、目的ではあるのですが、結果的にけっこう、疲れて、施設を後にしたことでした。