【2023年11月】東京に住む友達のお誘いで、彼女も歩いたことがないという亀戸を散策しました。
駅で待ち合わせて、まずは、いかにも昔からのニッポンの飲み屋横丁のような通りを歩きました。
まだ午前中だったので、さびれたイメージでしたが、夜にはさぞかし賑わうのでしょう。
ここから大通りに出た辺りにある升本というレストランは、友達がいつも仕出し屋さんとして利用しているお店だそう。
予約は取れなかったのですが、まだ12時前だったので、すんなりテーブルに案内してもらえました。
この日の料理はアサリ鍋3種類から選ぶ形。
鍋の中の具を、麦菜めしにかけて食べます。
私達が選んだセットには、これにお漬物と牛の煮込みが付いていました。
なかなか良いお味です。
大根がスペシャルらしく、どの料理にも入っていました。
日本酒は江戸切子のとっくりとおちょこ。
栗ようかんがデザートに付いていましたが、友達は「これはふつうだな」と辛口の評価でした。
で、大根がどうスペシャルなのか、「亀戸大根物語」というパンフレットをもらって学びました。
まず、日本一小さい大根なのだそうです。
1860年代に開発され、明治時代、大正時代には盛んに栽培されたとのこと。
でも昭和に入って経済が成長するに従い、農地が宅地や工業用地に。
大根農家が減ると同時に、売れる大根の主流が変わったため、亀戸大根は「幻の大根」となったそうです。
それをこの升本が復活させ、全国の契約農家とともに伝統野菜を守り続けていると書いてあります。
ちなみにこの大根、普通の大根より甘味が強く、ビタミンCも多いとのこと。
レストランの玄関前に大根がひと房飾ってあって、「水をかけると良いことがある」との案内書きあったので、一人ずつ、水をかけました。
さらに、発祥の地を記念した亀戸大根の碑がある香取神社にも行ってお参り。
私達が住んでいる欧州では、大根はほとんど食べませんが、「大根脚」の方でお世話になっていますからね。
香取神社に祀ってあるのはスポーツの神様なのだそうで、絵馬を見たら「○○がパリ・オリンピックで勝ちますように」みたいな願いが多かったです。