【2016年5月】友達に誘われて、イングランド北部のモアカムの彼らの別荘に行きました。ここには何度も行っているのですが、今回の目的は展覧会。湖水地方で有名なカンブリア州のペンリスにある Rheged Centre という所が会場です。ここはペンリスという町の郊外。友達によるとペンリスは英国で一番、退屈な町なのだそうですが、彼らがたまたま駐車した所がこのRheged Centre だったといいます。ぱっと見ると、本当にただの駐車場のようですが、よく見ると緑の草に覆われた建物があって、入ると、びっくりするモダンな空間。展覧会場のほか、映画館、カフェ、店を備えています。
肝心の展覧会は、カンブリア州の写真家による、スコットランドのハリスツイード産業に関する写真展です。ハリスツイードはスコットランドの西の沖に連なるヘブリディーズ諸島で織られている伝統的な毛織物。私も一度、行ったことがあるのですが、荒涼とした厳しい環境の中で細々と織られている、自然の色を織物に表現したような素晴らしい布です。イアン・ローソンというこの写真家は、島に住み込んで、人々の素朴な生活を記録していました。美しい映像ばかりで、ヘブリディーズをぜひ、再訪したい気持ちが強まりました。
