
【2025年9月】フランスのリヨンの旧市街を歩いていて目に留まった店があります。
最初、何かわからず、天然石を売っているのかな、ぐらいに思って通り過ぎました。
次に通った時には、メガネ屋さんかな、と思って、また通り過ぎかけて後戻り。

どうも、石でもメガネでもなさそう。
飾ってあるのは目玉の写真のようです。
夫が入って行って尋ねたところ、眼球の虹彩の写真を撮って飾りにするという面白いサービスだと判明しました。
Iris Galerie という店で、すでにここで5年ほどやっていて、世界中に150店近くの店があるという話でしたが、私たちは初めて見ました。
とても興味をそそられたので、やってみることに。
まずは、拡大鏡で自分の目を見て、左右のどちらかを選びます。
考えたこともありませんでしたが、目の虹彩は、右と左で模様が微妙に違うのですね。

私は左を選びました。
夫も左だったと思います。
眼科にある検査機器によく似たものに顎を乗せ、お店の人に虹彩の写真を撮ってもらいます。
撮った写真をどう加工するかには、たくさんの選択肢があるのですが、私たちは、二人の目を合わせてつなげた形を選びました。
30センチ四方の大きさの写真で、額も付けて€147(26000円余り)と安くはありません。
もっと良い仕上がりだと、もっと高くて、実際、最初に選んだものは€219もしていて予算オーバーということで諦めた次第。

でも、自分たちの目を題材にした世界で唯一無二のアートなので、貴重な記念になります。
この「作品」は、お店で待っている間に作ってくれて、持って帰ることができました。
さらに、虹彩の写真をペンダントなどのアクセサリーに加工することもできます。
夫の虹彩がとてもきれいだったので、これを小さいペンダントにしてもらうことにしました。
トルコやギリシャで、青い目が魔除けになっていますよね。
描かれた目でなく、本当の目なので、きっともっと効き目があるだろうと思って。
たまたま私の誕生日に近かったので、こちらは夫からのプレゼントにしてもらいました。

ペンダントの方は、その場では受け取れず、数日後に送られてきました。
リヨンの旧市街では、大聖堂が閉まっていただけでなく、もう一つの見どころのトラブールという秘密の抜け道も、見学できるところは閉まっていて不毛だったのですが、この目玉サービスのおかげで、心は晴れ晴れ。
けっこう人気があるらしく、私たちの後にも待っているカップルが2組いました。