金融市場対し、歩いて抗議

【2014年3月】2008年に史上最大の大損を招いたフランスの元トレーダーで、有罪判決に対して控訴中のジェローム・ケルビエル被告(37)は、「金融市場の暴虐」に抗議して、イタリアのローマからフランスのパリまで歩く。

同被告はバチカン市国で教皇に謁見して話をした後に、この抗議行動を決めたという。

所持金はわずかで、持ち物も限られる状態で、1400キロの道のりを歩く意向で、今月19日の控訴審には間に合わない見通し。

弁護人によると、控訴審でも有罪との判決が出た場合には、パリに着いたその足で、拘置所に出向く意向だという。

同被告は不正取引を行い、08年当時の雇用主であった仏ソシエテ・ジェネラルに49億ユーロの損失をもたらしたとして、三年間の禁固刑の判決を受けている。

英BBC放送電子版がフランスからの報道として伝えた。

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