【2021年12月】ポルトガル北部の町、ポルトでの二日目には、町を巡るトゥクトゥク・ツアーを予約しました。
トゥクトゥクで観光するのは、数年前のリスボンに次いで、二度目です。
ツアーは午後からなので、午前はスーパーに買い出しに行きました。
真っ青な空がありがたい朝の散歩。
スーパーでは夕食用の魚介類やワイン、歯磨き、洗剤などを買いました。
こういう生活っぽいことが、滞在型ホリデーの醍醐味であります。
ポルトでは、町なかでもマスクをしている人がほとんどなので、私も帰りにはマスク着用で歩きました。
1時半からのトゥクトゥク・ツアーの集合場所は、私達のエアビーアンドビーから近い大聖堂脇でした。
少し早く着いたので、大聖堂のアズレージョを撮ろうと、階段を数段上ったら、柵の中にホームレスの人たちが数人眠っていたので、びっくり。
教会が軒下を与えているのでしょうか。
1時半に少し古びたトゥクトゥクでやってきたのは、俳優志願のレアンドロという若者。
よくいますね、俳優志願のガイドって。
トゥクトゥクに乗る前に、高台にある大聖堂の外から町を見渡して、町の成り立ちの説明を聞きました。
ポルトの町は、ドウロ川の対岸のガイアが起源だという話から始まり、20世紀の独裁者、サラザール時代のことまで。
かつて、大聖堂の周りには住宅がたくさんありましたが、サラザールが全部、取り払って丘の上の大聖堂を目立たせたとのこと。
そして、そこのモニュメントに、まるで死刑台の縄のような装飾を施し、人々を怖がらせたのだそうです。
サラザールは熱心なカトリック信者だったらしいです。
さて、いったんトゥクトゥクに乗り込むと、前を向いている彼の声が後ろに座っている私達には聞き取りづらく、その上、揺れるので、写真も撮りにくく、残念。
それでも、いくつか面白い話が聞けました。
例えば、ポルトのストリートフードともいえるFrancesinha というサンドイッチ。
肉類(ハム、ローストミート、ソーセージなど)+チーズ+卵に、スパイシーなソースがかかっているそうです。
オリジナルは、Cafe Santiago という店のものだそうで、その近くを通った時に教わりました。
結局、食べる機会はなかったですけれど。
それからビールについては、ポルトでは必ず、Super Bock を飲むべし、とのこと。
ポルトガルでは、このSuper BockとSagresが、ビールの2大ブランドだそうですが、Sagresは南部のビールなのだそうです。
どうも、南北で対抗意識があるらしかったです。
それから、12年前にこの町を訪れた時にも目を見張った美しいアズレージョのある教会、カルモ教会へ。
アズレージョは脇の壁を覆っているのですが、正面から見ると、石造りの幅の広い大きな教会に見えます。
けれど、カルモ教会は右側で、左側はカルメリタ教会という別の教会なのだそうです。
カルモ教会は修道士用の教会、カルメリタ教会は修道女用の教会だったとのこと。
カトリック総本山のバチカンのルールで、二つの教会が一つの壁を共有することは許されなかったそうで、その間に世にも狭い家を築いたのだそうです。
確かに、ようく見ると、間に窓が上下に並んでいる長方形ののっぺりした部分があります。
ここには神父さんが住んでいたのだそうです。
この二つの教会は、Praca Gomes Teixeira に面しているのですが、ここの一角に、新型コロナのテスト会場が設けられていて、人々がわんさか並んでいました。
レアンドロによると、年末年始にはレストランに入るのに、テスト結果の陰性証明が必要というだけでなく、この日に開催された地元のチームとリスボンのチームのサッカーの試合の観戦にも陰性証明が要るからだそうです。
ここからぐるっと回って、川べりに向かいます。