【2017年11月】世界の人々がイタリア産のチーズをこれまでになくたくさん食べているーーイタリアのチーズの輸出量が今年、過去最高の4億キロを超える見通しとなった。前年比では7%増、過去10年では84%の増加となるという。農場経営者協会のコルディレッティが発表した。
意外にも、最大の輸出先は、自国のチーズを誇るフランス。輸出量全体の23%を占め、過去10年間で倍増した。一方、カマンベールやブリーなどフランス産のチーズのイタリアへの輸入は横ばいを続けているという。フランスに続く輸出先は、ドイツ(全輸出量の14%)、英国(10%)、米国(9%)の順。アジア諸国など、伝統的にはチーズを食べなかった国の需要も増えており、日本が2%、中国が1%となっている。
欧州連合(EU)のEU法が規定する原産地名称保護制度で保護されている51のイタリアのチーズのうち、一番人気はグラナ・パダーノとパルミジャーノ・レッジャーノで、合わせて全輸出量の21%を占める。これに続くのがモッツァレーラ・ディ・ブーファラ・カンパーナで、2006年から2016年の10年で輸出量が倍増したという。
チーズ輸出の拡大は、イタリアの食品輸出全体の好調の一環。チーズやワインを中心に今年の食品輸出高は400億ユーロを超える見通しだという。
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