ガッラ・プラチディアさん

ガッラ・プラチディアさん

【2015年2月】イタリアラヴェンナでのモザイク見学、二番目に入ったのは、ガッラ・プラチディアの霊廟です。

最初に入ったサン・ヴィターレ聖堂と同じ敷地にあり、見学者はおのずと聖堂の後に霊廟を見ることになりますが、この霊廟のほうが古く、5世紀前半のものだそうです。

モザイクもこちらは、ローマ・キリスト教美術の古典的なものだとのこと。

入るとすぐ、紺色の地に花が散らばめてある半円の天井があります。

この花はマーガレットなんですって。

この柄をスカーフにしたものがお土産屋さんで売っていました。

で、ガッラ・プラチディアという人なのですが、ローマ帝国のテオドシウス大帝の娘です。

409年に西ゴート族がイタリアを侵略した際に捕虜となり、本人の意思と無関係に結婚・再婚させられたらしいです。

けれど、最終的に、自分の息子のヴァレンティニアヌス3世が西ローマ帝国の皇帝となり、その後見人として活躍。

彼女のもとで、ラヴェンナは四半世紀の間、平和に栄えたという話です。

450年にローマで亡くなったそうで、この霊廟に実際に埋葬されたのかはわかっていないとのことです。