【2015年4月】北キプロス・トルコ共和国内にあるファマグスタには、城壁に囲まれた旧市街の外側に、ゴーストタウンがあります。
ここは1974年にトルコ軍が侵入する以前は、ギリシャ系キプロス人4万人近くが住んでいたところですが、彼らはトルコ軍を恐れて、着の身着のまま逃げ出したといいます。
トルコ軍がここに到着したときには、すでに誰もいなかったとか。
かつては、海に面して33のホテルが並んでいた一大リゾート地だったようですが、現在は有刺鉄線で囲まれた、国連管轄の地域だそうです。
キプロスには860人ほどの国連軍の人々(主にアルゼンチン、オーストラリア、スロバキア人)が常駐しているという話でした。
ちなみに、城壁内の旧市街は、オスマントルコがキプロス支配を始めた16世紀から、イスラム教徒だけが住めたといいます。
キリスト教徒は中に入ることさえ禁じられていたそうです。