ジェノヴァのモディリアーニ展、そうとは知らず偽作展示

【2017年7月】イタリアのジェノヴァで開催されていたモディリアーニ展が期間を三日切り上げて終了した。というのも、展示された作品のうち、21点が偽作だと判明したからだ。

モディリアーニ展はジェノヴァのシンボルとも言われるドゥカーレ宮殿で開催されていた。ところが、ここを訪れたトスカーナ州の美術収集家、カルロ・ペピさんが真正性と出典に疑問の声をあげたことから、警察が専門家を任命して調査に当たらせた。その結果、偽作であることが判明。イタリアからの報道によると、ペピさんは「本物でないことは子供でも分かる」と憤っていたという。

展覧会の主催者は、絵画の展覧会を手がける専門会社に準備を依頼。この会社がモディリアーニの偽作で悪名高い画家が作成したカタログを用いて展覧会を企画したとの疑いが浮上している。一方、本物を提供したリボルノの地方自治体は偽物との混同が起こる前に早急に返却してほしいと要請。展覧会の早期閉鎖に至った。

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