チズィックのチーズ市場

チズィックのチーズ市場

【2021年5月】趣味の教室の先生が、ロンドン西部のチズィック地区で、チーズ市場が開かれることになったと案内をくれたので、行ってみました。

教室も、このチズィックにあるのですが、ここ1年半ほどは、もっぱらオンラインで皆と会っています。

5月半ばから教室は開いているのですが、まだ人との距離を保つために、人員制限があったりして面倒だからです。

チーズ市が開かれたチズィックの大通り
明るい雰囲気のチズィックの町

チズィックは、ロンドンの中でも住むのに良いエリアと定評のある地域で、環境が良い割には、それほど気取ってもいなくて、子供のいる中流家庭が多く住んでいるようなところです。

レストランやカフェもたくさんあります。

なぜ、ここでチーズ市かというと、チズィックは歴史的に「チーズウィック」として知られていたのだそうです。

古い言葉で、チーズ・ファームという意味なのだとか。

そして、18世紀に至るまで、毎年、大きなチーズ市が開かれていたという歴史があるとのこと。

ところが、今回のコロナ渦のせいで、レストランが長く閉鎖された関係で、多くのチーズ・メーカーが苦境に陥っているそうです。

チズィックのチーズ市の様子
どれも美味しそうで目移りが

チーズ・メーカー支援や、町の活性化を目標に掲げ、このイベントを始めたのは地元の料理好きの女性達。

「クックブック・キッチン」という名のグループで、過去には料理本のお祭りなども開催しているそうです。

この日、我が家を出る時には雨模様、しかも乗ろうと思っていた地下鉄が不通だと分かり、かなりうんざりして、一時は行くのをやめようかとも思ったのですが、結局、バスで着いたら良い天気に変わっていました。

チーズ祭りは、町の中心の目抜き通りの一角で開催されていました。

それほど大々的なものではなく、チーズを売るテントが20個ほども並んでいたでしょうか。

コロナ対策で、一方通行になっていて、入口のところで手を消毒され、マスクの確認がされました。

このため、入るのに少し並んだ次第。

各テントも、人が集まって塊になるのを避けるため、並びます。

チズィックのチーズ市を楽しむ人々
市場内ではマスク着用が義務

私達は結局、イタリア系のチーズのテントで、パルミジャーノ・レッジャーノのかたまりと、ヤギのブルーチーズ、フランス系のチーズのテントで、ブリーとクリーミーなゴルゴンゾーラ風のブルーチーズ、それに一緒に売られていたニンニク風味のサラミを買いました。

全部で£40ほど(6200円ほど)と安くなかったのですが、買ったものは全て、大当たり。

このチーズ市場、これから毎月第3日曜日に開催するそうですから、また出向いてゲットしなければ。

この市場、願わくば、もう少し場所を広げて、テーブルやいすを出し、ワインのテントも出して、くつろげる場所を確保してくれたら、もっと良かったのに。

チズィックのチーズ市で
大きなチーズを切り売り

今はコロナ渦中にあるので、無理なのかな。

後でローカル紙を見てみたら、この日の人出は5500人ほどで、各チーズ店とも大繁盛だったとのことです。

その場では知らなかったのですが、はるばる10時間も車を走らせてやってきたスコットランドのチーズ専門店もあったとか。

こういう市場は、今後どんどん発展してほしいものです。

チーズは体重の大敵ではありますが・・・。