
【2026年7月】南イタリア、プーリア州の歴史的な町、レッチェでの夏休み、その晩はドゥオーモ広場にしつらえられた野外劇場でバレエを観ました。
「La Gioia di Danzare」というガラ公演で、この町出身のバレリーナ、ニコレッタ・マンニの主催です。

夏休みに入るちょっと前、インスタグラムを見ていて気が付いたもので、予約するのが遅かったため、席は第20列目とかなりステージから離れていました。
それでも通路側だったため、割と見やすかったです。
ニコレッタ・マンニはミラノのスカラ座バレエ団のエトワールで、世界的にも有名です。
夫のティモフェイ・アンドリヤシェンコもスカラ座のプリンシパルで、二人はいつも一緒に踊っています。
自宅の近所のミラノで見られるものをわざわざ、南の果てで、とも思いましたが、こんな機会はめったにないので飛びついた次第。
11あった演目のうち、このカップルが4回踊ったほか、その他の出演者がクラシックやコンテンポラリーのダンスを披露しました。
もちろん主役のご夫婦の踊りは完璧。
特にロミオとジュリエットのバルコニー・シーンでは、愛情がそのまま伝わってきました。
ちょっとラブラブが行き過ぎじゃないかと思ったほど。
たまたま風の強い日で、野外ステージで踊るのは難しいだろうと思った半面、風でスカートがゆれてバルコニーの場面に現実味が感じられて、ことさら素敵でした。

その他の出演者の中には、同じスカラ座のソリスト、マリア・セレステ・ローサやカミッラ・チェルッリ、アニエーゼ・ディ・クレメンテなどがいました(以上、女性)。
このうち、カミッラ・チェルッリが踊ったダイアナがとても素晴らしく、これからこの人に注目しようと思った次第。
アニエーゼ・ディ・クレメンテは、コッペリアでは悲惨でしたが、コンテンポラリーでは非常にかっこよく、やはりダンサーによって演目の向き不向きが如実だなと思ったことでした。
男性ダンサーは全部で5人いて、皆、そつなくお上手でした。
音楽はほとんど、録音でしたが、一部にピアノとバイオリンの生演奏があったのが良かったです。
ところで、この公演、午後9時の開演となっていましたが、実際に始まったのは9時半ごろ。
そして地元の人々は、「そんなもの」と知っているのか、皆さんずいぶん遅くわらわらと入ってきます。

そして9時を過ぎても、あちらこちらで立ち話が絶えません。
夫は、こうした地元のイベントだと「ご挨拶」も長いに違いないと危ぶんだのですが、その点は杞憂に過ぎず、あっさり始まり、あっさり終わりました。
見終わった後、満足感に満たされた思い出に残る良いイベントでした。