【2023年11月】東京の亀戸を散策した後、上野に移動しました。
上野文化会館でアイヌ音楽のコンサートを聞きに行くのです。
友達の発案で、錦糸町からバスに乗りました。
東京でバスに乗るのは、久しぶりです。
バスは人の生活に近くて、路面の小売店などがよく見えて楽しいですね。
上野に着いた時には、もう真っ暗。
とはいえ、町は賑わっていて、灯りに満ちていました。
文化会館では、ちょうどバレエの公演が終わったところで人がわんさか。
殆どが女性でした。
小ホールで私達が聞くのは、Oki Dub Ainu Band。
友達が以前、聞いたことがあり、気に入っていて、公演があったら行きたいと思っていたバンドだそうです。
「とんこり」という樺太の楽器をメインにしたジャズっぽい音楽。
戦後、北海道に渡って来た樺太の人の中に、この楽器を持ってきた人がいて、伝統が引き継がれたという話でした。
目隠しして杖で帽子を釣るゲームの囃子歌や、男二人が口喧嘩している様子の曲などの伝統音楽を披露した後、自作の曲や輪唱など、オキという人を中心に6人が演奏。
ジャズ好きの夫はかなり気に入った様子でした。
私は、何年か前に行った北海道の白老で会ったアイヌの人々を思い出しながら聞いていました。
客層はまちまち。
異様に乗りまくっていた常連さんが約1名いたほか、一人参加の人が多かったようです。
アイヌ語で歌われたので、歌の内容の詳細は分かりませんが、説明によると、「アイヌの土地に泥棒が来て、山や川を盗んでいった」といった内容だったようです。
少数民族は常に、被害者的な立場を意識しているのだな、と思ったことでした。
約2時間の公演で、充実感がありました。
公演後、上野駅内にウイスキーの店を発見し、ここで飲み食い。
安くて美味しいタパスみたいな料理もあって、また来ようと話したことでした。