リンカーン城

リンカーン城
リンカーン城内に残る牢屋
なかなか絵になるリンカーン城内の牢屋

【2018年11月】イングランド中部の街、リンカーンで大聖堂を堪能した後は、お向かいにあるリンカーン城を訪れました。

ガイドブックによると、1066年のノルマン・コンクエストの二年後の1068年に建てられたものなのだそうです。

征服王ウィリアム一世は精力的な人だったようで、征服直後に大聖堂建設だけでなく、城の建設にも乗り出したようです。

リンカーン城内の牢屋の一室
牢屋内の一室

ウィリアムの命で建てられたリンカーン城のような城が8つあるとか。

ウィンザー城ロチェスター城、コルチェスター城などが含まれるようです。

リンカーン城に残る牢屋内のチャペル
チャペルには浮かない顔の囚人たちが

さて、お城に入ってまず、「見学はこちらから」と案内されたのは、驚いたことに、牢屋の跡でした。

カウンティ―・ジェール」という煉瓦造りの建物で、お城の敷地の南部に1787年に建てられたものです。

きれいに復元されていて、個室に入ってみることができ、中に囚人の生活が紹介されていました。

けれど、一番、面白かったのは、囚人が通ったチャペルです。

リンカーン城の城壁
城壁から見た素晴らしい景色

すでにいた観光客が「あの演台の方に上って、囚人たちに会うといいわよ」と言ったので、何のことやら、と思ったのですが、司祭が立つ場所に上ってみて、ぎょっ。

浮かない顔をした囚人たちの人形が配置されていたのでした。

ビクトリア時代のチャペルだそうで、ドアをたくさん付けて、囚人一人ひとりが個室に入るようになっています。

彼らは司祭の顔だけが見られ、他の囚人とは顔を合わせないような仕組みになっているとのことでした。

この刑務所は1878年まで使われたのだそうです。

ここを出た後は、らせん階段を上って、城壁をぐるっと歩きました

今ある城壁はそれ以前の木造のものを12世紀に建て替えたものだとのこと。

リンカーンの旧市街や、その先までよく見渡せました。

リンカーンのウエスト・ゲート・タワー
貯水塔、ウエスト・ゲート・タワー

城壁のところどころに説明書きがあるのですが、我々が泊まったホテルの近所にあって「何だろう」と思っていた塔がウエストゲート・ウォーター・タワーという貯水塔であることが分かりました。

これは、リンカーンの街に1904年、腸チフスが蔓延した後、水の供給システムを改善するために1907年に建てられたものだそうです。

そして、今も使われているとのこと。

リンカーン城を外から見て、一番、目立つ塔はオブザーバトリー・タワーです。

これはもともと12世紀に建てられた土台に、19世紀に付け加えられたもの。

当時の刑務所長が、天文学が趣味で、星を見るためにこの塔を作ったのだそうです。

今だったら公費横領ということになるのかもしれませんが、何だか微笑ましい話ですよね。

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