レースの村、レフカラ

レースの村、レフカラ

【2015年3月】その翌日は、キプロスの首都、ニコシアへ行くツアーに参加しました。

最初に行ったのは、レース作りと銀細工で有名だというレフカラ村です。

連れて行かれたお店の上品なおばさんが、実演しながら説明してくれました。

かつてはレースが産業として成り立っていたらしいですが、現在は時間で対価が支払われるものではなく、村の女性がほぼ趣味の感覚で続けているとのこと。

この店には50人ほどの下請けの女性たちがいるそうです。

クロアチアで見たようなレース編みではなく、麻布にハサミで印をつけて刺繍していく形。

ジグザグ模様が伝統柄で、その昔、この村を訪れたダ・ヴィンチが「最後の晩餐」の絵に用いたんだそうです。

それで今はその柄を「ダ・ヴィンチ柄」と呼んでいます。

また、2012年に亡くなったマルティーニ枢機卿がミラノの大司教だったときに、この店の長老が大聖堂用のテーブルクロスをデザインして捧げたという話でした。