【2021年9月】久しぶりに、ロンドン市内のイタリアン・レストランに行きました。
夫の仕事関連の、割と近所に住む人に紹介された Tarantella という店です。
このところ、コロナやブレグジットのせい(ばかりではありませんが)で、お気に入りだったレストランが数軒、廃業したり、持ち主が変わって味が落ちたりしたことがあり、新しいところを開拓したいと思ったのです。
Tarantella はチズィックにあるこじんまりした可愛らしいレストラン。
働いている人々は殆どがイタリア人でしたが、お客さんは地元の英国人が主だったようです。
私達はまず、サラミやスペック、チーズの盛り合わせをスターターにとってシェアしました。
見た目に小振りな盛り合わせでしたが、量的に丁度良かったです。
特にスペックは久しぶりで、美味しかったです。
メインは二人とも、Zuppa di Pesce。
ムール貝、アサリ、エビ、タコ、スズキ(と思われる白身の魚)などが盛りだくさんで、味も上々。
トーストされたパンと一緒に出されました。
デザートにはピスタチオのクリーム。
味が薄めで重すぎず、良い感じでした。
夫はババ。
メニューにはヌテラ添えとあったのですが、そこはイタリア人同士。
ヌテラをやめて通常のババにしてもらい、ラム酒の量を増やしてもらっていました。
ファランギーナのワイン1本を含めて、全部で£98.85(15000円ほど)なり。
ピザやプリモ(パスタ類)のチョイスは多かったですが、セコンド(メイン)の数が少なかったのが難でしたが、このレストランにはたぶん、また行くと思います。
ところで、この食事は、8月をまるまる家で過ごした私達にとって、久々のイベントでした。
というのも、8月上旬に夫が脚を怪我して、1か月超、まともに歩けなかったのです。
このため、8月下旬に予定していた、シチリア行きなどを全てキャンセルし、ロックダウンが解除されているにもかかわらず、ロックダウン下のような生活を続けたのでした。
英国にはNHSという国民保健サービスがありますが、この制度は私が英国に住み始めて以来、ずっと資金不足に悩まされており、コロナで事態は一段と悪化。
コロナへの対応では頑張っているようですが、その他の病気やケガはすっかり後回しにされている状況で、今回の夫の怪我では大変苦労しました。
怪我は、基本的には肉離れで、1年半前にリスボンで経験済みだからと、最初は落ち着いていたのですが、腫れ方や内出血の様子が尋常ではなく、結局、救急病院に2回行ったり、地元の町医者のアドバイスを受けたり。
けれど、どう見ても、真剣に取り合ってくれてない態度で埒が明かず、結局、プライベート医療に頼ることとなりました。
なのでお金はかかりましたが、プライベートの専門家のアドバイスに沿ってリハビリに励んだ結果、みるみる症状が良くなり、レストランに行ったこの日は松葉づえ無しでゆっくり歩けるようになっていました。
松葉づえと言えば、リスボンの救急病院では、処方箋の中に含まれていたのですが、NHSにはそんな親切心はなく、自分でオンラインで注文した次第。
どういうわけだか、選んだ覚えのないペーズリー柄の可愛らしい松葉づえが届いたのでした。