僻地の修道院

僻地の修道院

【2005年秋】アルメニア旅行で同室だったマレーシア人女性とは、その後も何度も会っているのですが、彼女が繰り返し言うのが、「タテフ修道院への車の旅はタイヘンだったねー」。

何しろ、舗装されていないがたがた道を何時間も走ったのです。

しかも起伏が激しく、体が激しく揺すられ、居眠りもできません。

あいにくの曇り空でしたが、雲が山の中腹に漂って神秘的な風景でした。

ちなみに、ここへの公共の交通機関はないという話でした。

着いた修道院はがけっぷちに建っていて、見ごたえがあります。

9世紀に建てられたそうで、14~15世紀には教育の中心でもあったとか。

1000人ほどの修道士や多くの職人がいたこともあるという話です。

その晩はシシアンという町のゲストハウスに泊まりました。

この旅行は9月末から10月はじめだったのですが、エレバンは思いのほか暑かったのに、この山の中は寒いこと寒いこと。

非常に簡素な宿で、中国のタシュクルガンで泊まった交通ホテル(私の経験の中で一番、強烈なホテル)を思い出したほどでした。

靴下やスカーフ、ジャケットを身につけて、ようやく眠れました。

そうそう、ここで飲んだブランデーが美味しかったのも思い出です。