初めてのバス体験と、新市街散歩

初めてのバス体験と、新市街散歩

【2021年6月】スコットランドのエディンバラに暮らし始めて、あっという間に一週間が過ぎました。

そして初めてバスに乗りました。

エディンバラのバスの中
出入口が前に一つの、エディンバラのバス

バスは一回£1.80(276円ほど)で、現金で支払う場合は、ぴったりを払わないと、おつりはもらえません。

それを知っていたので、小銭を用意していたのですが、ロンドン同様、クレジットカードでも支払えることが、他の乗客を見ていて分かりました。

乗ったバスはドアが前に一つだけ(後に、新しい車両には真ん中にもドアがあることが判明)。

新市街からエディンバラ城を見上げる
悠然と構えたエディンバラ城

バス停についてのアナウンスもないので、知らない地区に行く時には、地図をにらみながらでないと、どこに連れていかれるか分かりません(これも新しい車両だと、バス停の表示がありました)。

初体験のこの時には新市街の目抜き通り、プリンシズ・ストリートの端っこまで乗りました。

ここからエディンバラ城を見上げる景色は、何度見ても良い眺め。

今回の滞在では初めて見ました。

エディンバラ新市街にある首相官邸ビュート・ハウス
スコットランド首相の官邸

West Princes Street Garden 内では、ビヤガーデンが開かれている様子でした。

さて、この日は、ガイドブックの新市街散歩の地図に沿って歩きました。

まずは、シャーロット・スクエア へ。

ここの6番地がビュート・ハウス という建物で、スコットランドの首相に当たるファースト・ミニスターの官邸だそうです。

現在のファースト・ミニスターはニコラ・スタージョン氏

エディンバラ新市街にあるPeople's Post Code Lottery
首相官邸と似ている郵便番号宝くじのオフィス

小柄な女性ですが、しっかり者のイメージで、私は結構、好感を持っています。

シャーロット・スクエアをはさんだお向かいの大きな建物の窓には、「People’s Post Code Lottery」の張り紙がずらーっと貼ってありました。

これは宝くじの一種で、住まいの郵便番号でお金が当たったり外れたりするもののようで、テレビで盛んに宣伝しています。

こんな一等地に大きなオフィスを構えるほどに、有力な企業だとは知りませんでした。

エディンバラ新市街にあるオックスフォード・バーの看板
ドラマ上のリーバス警部が通うオックスフォード・バー

ここから離れて、ヤング・ストリート に曲がります。

すると、「オックスフォード・バー」の控えめな看板が見えてきます。

うちで毎週のように見ている刑事ドラマ「リーバス」の主人公のおひいきのパブなのだそうです。

入ってみたかったのですが、なぜか閉まっていました。

残念。

それから、ずいぶんと広いクイーン・ストリート・ガーデンというプライベート・ガーデンの脇を歩きました。

エディンバラ新市街のクイーン・ストリート・ガーデン
プライベート・ガーデンを柵から覗く

一般の人は入れません。

「誰の持ち主なのだろう、こんな町なかに」と腹立たしく感じたのでしたが、後で、この辺りのジョージアン・ハウス(18世紀末に新たな都市計画に基づいて建てられた住宅)には庭がないため、近所の人のみ使えるプライベート・ガーデンが発達したのだと教わりました。

実際、中に入って談笑している人を見かけました。

この脇の通り、ハリオット・ロウに19世紀の作家、スティーブンソンが子供の頃、住んでいて、このプライベート・ガーデンの中にある池の小島から着想を得て、有名な「宝島」が生まれたと言われているのだそうです。

エディンバラ新市街の様子
右手の茶色の建物が、つぶれた百貨店

その後、銀行だった立派な建物がレストランになっているところや、1838年からの歴史を持ちながら、昨年12月に閉店してしまった老舗デパート、ジェナーズを見て、最終地点のセント・アンドリューズ・スクエアに到着。

そこからは滞在しているエアビーを目指して歩いたのですが、その途中に見つけた「コナン・ドイル」というパブに立ち寄りました。

コナン・ドイルと言えば、シャーロック・ホームズ。

パブ「コナン・ドイル」の中
パブに掲げてあったコナン・ドイルの肖像画

どうもロンドンのベーカー街のイメージが強く、この作者がエディンバラ出身とは知りませんでした。

このパブの近所のピカルディ・プレースの11番地で生まれたのだそうです。

後にその表示のある建物の横を通りました。

けっこう、有名な作家を輩出しているエディンバラ。

パブでは、スコットランドのビールを1パイントずつ飲んで、満足して帰ってきました。