【2022年1月】ポルトガルのポルト滞在、まだまだ続きます。
翌日の午前中、まずは泊っていたエアビーアンドビーの近所にある大聖堂を見学することに。
トゥクトゥク・ツアーでは待ち合わせ場所になっていた大聖堂ですが、まだ中には入っていなかったのです。
入るのに一人€3かかりました。
大聖堂はポルトで最古の建物だそうで、12世紀からの歴史があるそうです。
ガイドブックによると、その後13世紀に大部分が再建された後、18世紀に広範囲の改装がなされたとのこと。
美しいステンドグラスのバラ窓は12世紀のものらしいです。
私達が見たかったのは、回廊のアズレージョ。
アズレージョは18世紀のもののようです。
回廊そのものは、もっと古く、14世紀のゴシック様式だとか。
回廊だけでなく、あちらこちらにアズレージョが施されているのがポルトガルらしさです。
それぞれに、物語があるようですが、私はその内容より、青と白の古いタイルがインテリアの一環として、辺りの雰囲気を和らげているところが好きです。
私達のもう一つの目的は、塔に上ってポルトの町を見下ろすことです。
大聖堂は高台に建っているので、見晴らし抜群。
この日はあいにく、曇り空でしたが、しっとりとした風景が見られました。
塔に上る最中に、鐘が鳴って驚きましたが。
景色を堪能して、主聖堂に下りてきたら、練習中のオルガン演奏が聞けました。
どっしりと荘厳な教会ですが、中に、ちょっとかわいい最後の晩餐の木彫りがあって目を引きました。
ざっと検索しましたが、どこにも記述が見つからないので、さして重要なものでもないのでしょう。
ブラガでみた授乳の聖母といい、ポルトガルでは時々、こうした現代アートかと思うような歴史的美術品に出会います。
大聖堂見学の後は、ぶらぶら街歩き。
予定はしていませんでしたが、トゥクトゥク・ツアーの際に聞いたLello書店に行ってみることにしました。
というのも、12年前に私達がこの町を訪れた時には、普通の本屋だったこの店が、今は入るのにお金を取るという話だったからです。
確かに、世界でも5本の指に入る美しい本屋ではあるのですが、お金を取るようになったのは、児童書「ハリー・ポッター」の作者、JKローリングにインスピレーションを与えたという話が世界的に広まったため。
多くのファンが、本を買うわけでもないのに、この書店に押しかけ、本業がままならなくなったので、入場料を取るようになったという話でした。
並んで入るなら€5,並ばずに入るには€16するそうです。
その付近に差し掛かった時に、人々が並ぶ長蛇の列が見えました。
私はてっきりコロナ検査の列だと思ったのでしたが、なんと、これがLello書店に入るための列だったのです。
もちろん、私達は並びませんでした。
中はすでに12年前に見ましたからね。
以前にも何度か思いましたが、ヒット作が観光産業に与える影響は、途方もなく大きいようです。