【2021年10月】イタリアのロンバルディア州にあるセレーニョに滞在中、夫の家族と一緒に車二台連ねて、コモ湖上方の山に遠足しました。
モンテ・サン・プリモという山で、頂上は1682メートルあるそうです。
コモ湖畔の美しい町、ベッラージョから数キロの位置だとのこと。
リフト2基備え、スロープの長さが5キロあるスキー場もあるのだとか。
山をぐるっと巡るハイキングコースもありますが、あるサイトには「強靭な脚が要る」と書いてあったので、かなりタフなコースなのでしょう。
まさか、我々がそんな挑戦をするわけはありません。
私達の目的は、コモ湖を見下ろす絶景と、山の中腹のレストラン、Rifugio Martina です。
車で行けるギリギリの所に車を駐車し、そこから歩きました。
木の生い茂る山道を登るのも気持ちが良いものです。
途中、何軒か、都会の人の別荘とみられる家を通り過ぎました。
それと、驚いたことに、ハイランド・カウがいたのです。
この毛の長い牛はスコットランドのハイランドにしかいないものだと思っていました。
確かにオリジナルはハイランドですが、あちらこちらに輸出されたようですね。
途中から勾配が急になり、私は若者たちから後れを取りましたが、頑張って登ったところからの景色には息を呑みました。
コモ湖を囲む集落が遠くにきらめいていました。
あいにく雲の多い日で、くっきりとはいきませんでしたが、見る甲斐のある景色でした。
レストランの名前の’rifugio’は、シェルターを意味し、本格的に山歩きをする人々が立ち寄る山小屋です。
なので、素朴です。
何しろ、メインは全てポレンタ。
普通は、肉料理+ポレンタと表現されますが、ここではポレンタと牛肉、ポレンタと鹿肉・・といった具合です。
前菜は、みんなでハムやサラミの盛り合わせをとってシェアした後、それぞれがポレンタ一皿ずつ注文しました。
夫は見栄えのするポレンタとスティンコ(豚のすね肉)。
味も良かったそうです。
私は牛肉の煮込み、家族の中には鹿肉を頼んだ人もいました。
素朴な味わいでした。
そして、肝心のポレンタなのですが、なんとなく野性味のある味。
田舎の山小屋のたき火のような味と言ったら伝わるかなあ。
慣れたらクセになる味かもしれませんが、私は慣れませんでした。
全6人中、3人がデザートを食べ、コーヒー、赤ワインも入れて全部で125ユーロ(16500円ほど)と格安。
こんなに安くて、場所が最高なので、人気があるのも納得です。
今回の我々のように、イタリアらしく家族が集まって大人数で食べるタイプのレストランで、屋内も屋外もテーブルはすぐに満席になったうえ、並んで待っている人達もいました。
予約は必須です。