【2023年8月】私達が10日ほど滞在したギリシャ、ペロポネソス半島のナフプリオの町には、目につく要塞が二つあります。
一つは高い山の上で、もう一つは港から西に600メートルほどの沖合です。
着いた翌日、私達はまず、この沖合の砦、ブルジイ砦に行ってみました。
港の一角から、頻繁に渡し船が出ています。
渡し船の料金が一人€5、砦に入る料金も€5でした。
もっとも、この砦入場料は、私達が行った日の9日前に始まったもので、それまでは無料だったとか。
タイミング悪し。
この砦は、1470年代にヴェネツィア共和国が建てたもので、当時の技術の粋を極めた作りだと、案内板に書いてありました。
ナフプリオは歴史的に、いくつかの勢力の占領下にあった町ですが、1540年にオスマントルコに占領される前、1389~1540年にヴェネツィア共和国の傘下にあったのだそうです。
そして、19世紀前半にギリシャが独立を果たした時にはギリシャの首都となったそうです。
その独立の際にもブルジイ砦は重要な役割を果たしたのだとか。
そんな重要な砦ですが、1930年代には地元ナフプリオの事業家に賃貸され、ホテルになったといいます。
それが1960年代まで続いた後、ギリシャ観光局も観光施設として使っていたそうで、砦の形に戻して、町のシンボルとなったのはごく最近のことらしいです。
小さい島の砦なので、あっという間にぐるっと歩き回れます。
屋上からは、ナフプリオの町が一望できました。
でも、町から眺めた砦の景色の方が印象的かも。
天気がいまいちで、雨がぽつぽつ降ってきました。
暑すぎないという点では良かったけれど。
この日はここを訪れる前、朝一で、週に2回開かれるナフプリオの青空市場に行きました。
主に野菜市場で、その先に魚介類のブースも。
変わったものはありませんでしたが、きゅうり専門店、ブドウ専門店、さやえんどう専門店など売り物が1種類のブースもちらほらあったのが面白かったです。
€1弱で、ブドウが山ほど買えました。
ナッツ類などついつい買い過ぎて、結果的に食べきれませんでした。
ただ魚介類については、友達が「東京と同じぐらいの値段だ」と言っていました。
買った物は、円錐形の紙に包んで渡してくれました。