【2014年6月】これはミラノ近郊のトレッツォ・スッラッダにある歴史的な水力発電所です。
設計した人の名を取って、モレッティと呼ばれるこの発電所は1904年に建て始められ、二年後に完成しました。
近所にあった綿織物工場に電力を供給するのが目的で建てられたそうです。
この日はたまたま、町のお祭りの日で、普段は公開していない発電所の中を見せてくれるツアーが開催されていました。
建物の半分は、かつて火力発電所として使われいたそうですが、今は不必要となり、その空間を使ってその晩、開催されるコンサートの準備が進んでいました。
水力発電の部分は今も稼動していて、イタリアの電力大手、ENELが運営しています。
もともとのオーナーである綿織物工場主は、労働者が気持ちよく働ける環境に気を配っていたそうで、他と比べて空調のための窓がたくさんあるなどの説明を受けました。
発電所なのに、アールヌーボー風のデザインが見られて、なかなか素敵なところでした。