税金徴収に苦肉の策

【2014年2月】英フィナンシャル・タイムズ紙電子版などの報道によると、ポルトガルは今年四月から、税金徴収徹底に向けて、領収書に宝くじの機能を付ける。

一般消費者が喫茶店や美容院などで受け取る納税者番号が書かれた領収書がそのまま、くじ引き券となり、毎週一人に高級自動車が当たる仕組み。

ポルトガル政府はこれにより、消費者の間に領収書を請求する習慣が定着し、業者の納税逃れを50%減らせると期待する。

高級車を購入するコストは一台9万ユーロと見積もられているが、増やせる見込みの税収入に比較すると小さい出費だとしている。

ただ、この計画への批判も多い。

「ここまでしないと税金が徴収できないのか」と自尊心を傷つけられている国民がいるほか、「家計が逼迫している折り、業者に領収書なしでの値引きを申し出られたら、それを受ける消費者が多いのでは」との見方も多い。

すでに同様の試みはブラジルなど中南米の数カ国や台湾、スロバキアでも施行されているという。

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