「君主たちの行進」

「君主たちの行進」

【2015年9月】この写真は、ドレスデンの旧市街にある「君主たちの行進と呼ばれる壁画です。

102メートルに渡って、マイセン焼きのタイル24000枚が連なっているそうです。

描かれているのはザクセンの1123年から1904年までの君主たち35人とその付き人達。

こちらを見ている人の一人が、怪力があったアウグスト1世(17世紀末~18世紀初め)だとか。

奥方など女性の姿は全くなく、これは女性が当時、家系継承の対象にならなかったためだとガイドブックに書いてありました。

この壁画は1870年代の作品で、当初は16世紀から流行したズグラッフィート画というスタイルだったそうですが、損耗がひどく、1906年にマイセン焼きタイルに転写されたとのこと。

1945年の空爆の際には奇跡的に損傷を受けなかったそうです。

この壁画の裏側は、君主の馬小屋の中庭があります。

そこの廊下もなかなか素敵。

たまたま陽が当たって、動物の頭を模した装飾の影が白い柱に映って面白い絵になっていました。