【2025年4月】南ドイツのテュービンゲンには、ホーエン・テュービンゲン城というお城が丘に上にあります。
ここから旧市街とネッカー川を見渡す絶景が見られるというので、上りました。
このお城の起源は1078年だそうです。
もともとは防衛拠点だったのですが、16世紀にルネサンス調の居城に改装されたとか。
シュトゥットガルトを本拠に、この地方に権力を持っていたヴュルテンベルク公の持ち物だったそうです。
頑丈そうな石の門を入ると広々とした中庭があり、中央に人の顔の像が。
ローマ皇帝のアウグストゥスの像で、カラーラの大理石でできていて重さが5トンを超える代物。
といっても、古代の像ではなく、割と最近作られて、テュービンゲン大学の収蔵品となっているそうです。
というのも、このお城、1812年からは、テュービンゲン大学のものになっていて、中には古代史博物館が入っているとのこと。
私たちは歴史博物館には興味がなかったので、入らず、絶景スポットを探しました。
けれど、目を見張る景色が見られるスポットは見つかりませんでした。
夫は「屋根ばかりで面白くない」と言っていましたし。
私はレンガ色の屋根が連なる景色が好きなので、これはこれで楽しみましたけどね。
ネッカー川が見えるポイントもあったようで、私自身は見ていませんが、夫が写真を撮っていました。
お城については、こんなところでしょうか。
中庭に面して張り出した廊下を支えていた木組みには感心しましたが。
そうそう、門の付近に案内板があり、「この城の台所で、スイスのバーゼルから来たフリードリヒ・ミーシャ―が1869年に、DNA研究の元になるヌークレインを隔離した」というようなことが書いてありました。
台所、というのもすごいのですが、DNAが19世紀半ばから研究されていたということにも驚きました。
さて、テュービンゲンの見どころには、そのほか、博物館もいくつかあるようです。
けれど、一番の魅力は、あてどなく歩いて楽しい旧市街の街並みでしょう。
一泊して彷徨ってみたいなと思ったことでした。