【2023年7月】フランスのフォンテーヌブローの隣町、アヴォンにある友人宅で一息ついた後、今度はセーヌ川沿いのサモワ・シュル・セーヌという村に友達夫婦が連れて行ってくれました。
私達がフォンテーヌブローに着いた時には集中豪雨でひどい目に遭いましたが、この時は打って変わって、美しい夕方の光に満ちていました。
自然が豊富なところで、岸辺の木々が川に映りこんで、うっとりする美しい光景を見せています。
この村は、歴史のある豪華な別荘が建ち並んでいるので有名なのだそうです。
確かに川岸に並ぶ家々はご立派。
そんな良い環境の中、近所の人々が三々五々、ボート遊びをしたり、カヌーを漕いだり。
川に飛び込む少年たちもいましたし、約一名、真剣に泳いている人も。
ロンドン郊外のリッチモンドをもっと小粒にしてリラックスさせたような、リッチな雰囲気のところでした。
この川沿いに停泊している船の上で、飲み物を提供していたので、乗ってみました。
食べ物が何もなかったのは残念でしたが、私はここで、久しぶりにキールを飲みました。
今、メモを見てみたら、「ベリーニに匹敵する美味しさ」と書いています。
船上にはもう一組のお客さんがいて、どうも店主と仲良しの常連という雰囲気で、会話が尽きない様子。
お金持ちのこの村の人々の、夏の夕べの過ごし方を垣間見たようでした。
しばらくすると、さっき泳いていた人も、川からこの船に上がってきて、店主とおしゃべり。
皆さん、顔見知りなのか、知らない人とも気軽におしゃべりする環境なのかー。
ところで、この村では、毎年6月にジャズ・フェスティバルが開催されるそうです。
ジャンゴ・ラインハルトという有名な(私は知りませんでしたが)ジャズ・ギタリストが、この村で老後を送り、フェスティバルを始めたのだとか。
この日はのんびりとしていたこの村にも、祭りの時には人々が殺到するのでしょうね。
私達は、ここで食べ物にありつけなかったので、フォンテーヌブローの町に戻り、レストランのテラスでハムやチーズをつまみました。
21487歩も歩いた長い一日もこれで終了。
友達の家の広々としたリビングルームにマットレスを敷いてもらって、ぐっすり眠ったことでした。